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あらすじ
姪である領主セラフィナを幽閉し、自らエイギーユの街を統治することになったラドリム。
不穏さを増す魔族社会での身の安全を確保するため、彼の配下となった司は表向きその命令に従いながらも、獄中のセラフィナとの接触を繰り返す。
司とセラフィナ――二人の思惑が向かう先とは……?
魔法文字が紡ぐダークファンタジー、少年と少女が叛逆する第4巻!
おすすめ度:★★★★
感想
冒頭こそ王都に残っている同級生セイドの話が挟まったが、それが意味することろは現状意味はないが、司たちとの対比と思うと面白さがあった。
一方司たちも”今”を生きるために様々な手段を取っているというのがいい感じに。
前の巻ではラドリムに取り入りいったが、野心の強すぎるラドリム相手にどうするか…という面白そうな展開からスタートはいいですね。
もちろん、この展開になったということは司がどのような動きをしても綱渡りをし続けるというある意味おいしい展開が続くのがいいですね。
そして、司とは別にヒロイン勢もそれぞれの思惑や独自の動きが見えてきたのがいいところ。
もちろん様々な立場や制約があり、選択肢が限られた中ではあるが、その中でもそれぞれが最適orやりたいことをやっているというのもファンタジーとしては珍しい?
このタイプの作品だと復讐に走ったり、別ルートで世界を救うための行動したりと結構メインと同じようなルートを取る中で、”生活”が第一になっている点も良き。
司自身もなんだかんだ言って土台には”生活”があるので。
あと問題になってくるのは『契約のルーン』が今後どのような作用を引き寄せるのか?
”契約人数”を増やしたり、”契約できそう”な人物と行動しているたびに囁く”声”。
今後の展開に注目していきたい。
結構しっかりしたファンタジーを読みたい人にもおススメです。