この青春にはウラがある!2

ラノベ

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あらすじ

完璧な(?)彼女たちと過ごすタネも仕掛けもある夏休み!
七月末、鳳明高校生徒会の夏休みは一味違う。生徒会メンバーは体育祭実行委員・教職員を交え、体育祭の予行演習をするのである!
夏彦たちの仕事は“何事もなく”予行演習を終わらせること。順調に準備を進める夏彦であったが、何も起きないはずはなく――!?
そんなドタバタな夏休みに、突然現れたクラスのアイドル・榛七ルミ。
「……おい、夏彦。体育祭の後あけとけよ」
どうやら鳳明高校には、《体育祭の後にハチマキを交換した男女は結ばれる》――そんなジンクスがあるらしい。
「……やっぱり本気なのね、あいつ」
一部始終を物陰から見ていた幼なじみ・一ノ瀬ひよりの選択は――?
成績、友人関係、世間体――“完璧な高校生活”のウラ、第2弾!


おすすめ度:★★★★★


感想


 青春という一ページ、”何もない”少年が出会ったのは魅力が詰まった生徒会のメンバー。

 それぞれに人には言えない”裏”が存在し、それらを知っても何も”変わることが無い”接し方。

 本来は合う人に合わせて多少は取り繕うのが普通の中、夏彦だけは”表裏のない”行動が…

 そして、そんな姿に納得がいかない今巻の表紙でもあるルミが動き始める。

 今巻のメインはある意味青春の象徴でもある”体育祭”。

 今巻から本格的に動き出したルミと重い重い”裏”を持っているひよりが夏彦をめぐって火花を散らすが、ほかの作品のような結構直接的なものはなく、終始牽制しあっている形。

 ルミの動きを監視しやすいように目の届くところに置いておきたいが、同時に1巻のメインでもあった唯の”裏”を隠すために四苦八苦する姿は1巻と同様に楽しさもありました。

 そして”ジンクス”を使って楔を打とうとしたルミが目にした夏彦の”裏”という名の『真実』…

 ミイラ取りがミイラになったルミだが、そんな彼女が夏彦の”裏”を知ったことで抱えた恐怖だどれだけのものだったのか…

 ひよりの前では強がっていたが、真相に近づけばそれがどれほどのものか…

 1巻の時からそうですが、ひよりが強すぎる。

 彼女の”愛”が深いのはもちろんのこと、夏彦への”理解度”という面でもすごいことに。

 1巻ではその背中を押し、2巻では彼に対して全幅の信頼を体現しましたが。

 そして本来はルミが打つ予定だった”楔”を自然な形で実行という本作の勝ち組。

 夏彦の”特別”を得るためにこれからも争うことになりそうな2人だが、、、個人的にはゴールが違っている気がする。

 ルミのゴールは学生らしく”恋人”だと思うのですが、ひよりの”特別”はそれこそ恐らく”伴侶”だと感じました。

 そして1・2巻といろんな人と親密にかかわったことで夏彦に一つの成長が。

 母親のごとく恋人のごとく、何より唯一の理解者と疑わないひよりの協力を得て”目標”を定め、行動することを決めた夏彦。

 3巻以降彼の行動がどう変わり、そして周囲の状況も変わるのか、今後が楽しみです。

この青春にはウラがある!

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