ひとつ屋根の下、亡兄の婚約者と恋をした。

GA文庫

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あらすじ

ダメだと分かっていても、惹かれあう――
恋をした人が兄の婚約者だった高校生と、婚約者の弟に愛した人の面影を重ねてしまう女性。
これは、同じ痛みを知る二人が幸せに至るまでの、ハッピーエンドが約束された純愛物語。
高校生の七瀬稔は、唯一の肉親である兄を亡くし、兄の婚約者だった女性・美留街志穂と一つ屋根の下で暮らすことになった。
家族とも他人とも呼べない微妙な距離感の中、志穂の包み込むような優しさに触れ次第に悲しみが癒えていく稔。やがて稔の胸には絶対に抱いてはいけない「想い」が芽生えてしまうのだが、それは最愛の人を失った志穂もまた同じで……。
お互いに「代わり」ではなく、唯一無二の人になるために――これは、いつか二人の哀が愛に変わる物語。
兄の婚約者に恋した高校生と、婚約者の弟に愛した人の面影を重ねてしまう女性が、やがて幸せに至るまでの日々を綴った純愛物語。


おすすめ度:★★★★★


感想


 亡き兄の”夢”を2人で叶える心優しい物語。

 タイトルで衝動買いした作品ですが、上記した通り登場人物がみんなそれぞれの人物に対して”優しさ”を持っており、心に秘めているゆえすれ違いも発生していたが、不快なものは無く、とても心が温まる作品でした。

 主人公とヒロインの境遇に同情しつつも、それぞれが相手の”幸せ”を願って行動する姿が良き。

 今巻ではお互いに意識する程度で、お互いに”兄”の”婚約者”のといったことを無意識に考えて壁にしている感じがした。

 ただ、ラストではその壁すら乗り越えて惹かれあう描写があったので今後どうなるか…(一応プロローグで結末が書いてあるので、そこに至る”過程”、そして”結果”が気になるところ)

 とても心が温まる作品になっているので、2巻以降の展開もとても楽しみです。

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