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あらすじ
崖っぷちアラサー声優、人気女子高校生声優(生意気)とラジオ始めます。
通帳残高わずか、現在レギュラーなし、コンビニバイトが中心の、崖っぷちアラサー声優・吉岡奏絵。
デビュー当時は主役を演じたこともあるが、今はその過去の栄光にすがるだけの売れない、オワコン声優である。
『そろそろ潮時だろうか』と諦めかけたところに、事務所からラジオ番組の仕事が舞い込む。
意気揚々と現場に向かうと、そこにいたのは売れっ子の、女子高校生声優・佐久間稀莉であった!
稀莉との出会いは、奏絵の転機につながるか……?
崖っぷちの売れないアラサー声優と、売れっ子女子高校生声優(生意気)が織りなす、ラジオ番組『これっきりラジオ』が今始まる――
おすすめ度:★★★★★
感想
百合要素満載で、ほっこりする内容かつ、久しぶりの”ラジオ”作品だったので面白かったです。
まず、皆さんは『ラジオ』ってどのくらい聞きますか?
自分は昔は結構車での移動時間に聞いたり、好きな作品のwebラジオを聞いたりして過ごしていましたが、最近はあまり聞いてないですね…
様々なコンテンツであふれている現代においてどのコンテンツを選ぶかはその人次第ですが、本作を読んでまたラジオを聞いてみたくなりました。
さて、本作では一度は輝き、そこから堕ちていった崖っぷちアラサー声優とそんな彼女に憧れ、同じ道に進んだ女子高生が織りなす凸凹ラジオがメインになっているのですが、、、
崖っぷちがゆえにがむしゃらに視聴者に楽しんでもらえるよう走り続けるアラサー声優の奏絵がもう一度過去の”自分”に無意識に近づいている姿が印象的。
自分を出すことが苦手な相方である稀莉を生かすため様々な手段を用いい、だんだんとかみ合い、テンポよく繰り広げられるラジオ特有の”掛け合い”がとてもよく描かれていたのがいいですね。
待っているだけでなく、自ら考えて提案するというのが、とても”社会人”らしいというのも一つの良さ。
そして”惰性”から脱却したことで自らが待望していた結果がついてきているというのもいい形。
待っているだけで成功する人はいないし、受け身に、ネガティブになっている人は正直何をやっても失敗する。
考えて動き、チャンスを逃さず動き続けることこそが成功の秘訣だと思うし、”成功”を信じて進む人は輝いて見えますよね。
そんな風に少しずつ戻っていく『憧れの人』を見て我慢できない女子高生が本作には一人…
攻め受け逆だと思ってたのになぁ…
重過ぎる愛があふれ出す姿にどこか寒気が…
是非彼女の”真実”を見てあげてほしい。
ラストの”爆弾”がいったい何をもたらすのか次巻以降がとても楽しみな作品です。