こんにちは♪
本日の一冊はこちら(*’▽’)
あらすじ
陰キャ社会人・藤城の隣の席に、年上の美人先輩・間宮さんが移動してきた。なんでも藤城がSNSに詳しいと知った彼女は、フォロワーの増やし方を教えて欲しいとアタックしてきて。実は藤城の正体は、34万人のフォロワーを抱える大人気カメグラマーの中の人。正体を明かさず、間宮さんと一緒に自社アカウントのフォロワーを増やすことになり……!?2人で水族館デートをしたり、スイーツを食べたり、「今日は、私が頑張ったから褒めてもらうんです」とせがまれたり。優秀だと思っていた彼女は、実はぽんこつで、食欲旺盛で、独占欲が強くて、そんなところもかわいいオフィスラブコメ!
おススメ度:★★★★
ただひたすら年上でも関わらず行動や反応がとてもかわいい間宮さんを愛でる作品で、ラブコメ要素としてはとても真っすぐになっていますが、逆に余計なものがない分間宮さんを含めたヒロインの良さを引き出す結果につながっている作品。
今巻で登場したヒロインはメインに間宮さん、サブというか脇を固めつつ、間宮さんに塩を送り続ける健気なヒロインが2人という形ですが、それぞれがそれぞれで魅力が備わっているため、人気という点では散らばりそうな印象も。
オフィスラブということであまり嫌味な人物が出てこないのも好印象ですが、主人公と行動を共にする理由が世知辛い理由というのもくるものがありましたが、それでも彼女の前向きな姿勢には勇気をもらえた気がします。
今巻では藤城と間宮さんがともに行動するきっかけおよびお試し期間でしたが、次巻以降もともに行動するのならいつ藤城の秘密がばれるのかも気になるところ。
間宮さんの”魅力”と”問題”
本作のメインヒロインである間宮さんですが、魅力はいろいろありますが、個人的にはその前向きさが一番かと思います。
様々なコンプレックスを抱え、さらに最初に任されていた仕事も崖っぷちという状況であっても今ある業務を目標までやり切り、成果を作ることを楽しみながらの行動。
もちろんほかにも年齢から考えるとかわいらしい行動なども挙げられます。
一方彼女の”問題”として、まず上記もしていますが、会社の広報(自社のことを多くの人に知ってもらうための部署)にその美貌から採用されたにも関わらず、目に見える成果を得られず、他部署に飛ばされる崖っぷちで本作の状況に…
しかし、彼女自身”広報”という仕事自体は『やりたい』という気持ちはあるため、藤城が協力し、会社が定めた目標を達成させるために行動することになったのですが、その活動の中にも彼女のこだわりが見えてきます。
昔からその容姿のおかげで引かれているレールの上を走るだけで、自主的に行動せず、目標も何もない状態で流されるままに今まで生きてきた彼女が初めて”広報”の仕事を”自分の力”でやり始めるという姿もまたよかったですし、ラストに彼女の心の内をさらけ出すシーンがありましたがそこでは感動しました。
サブヒロインの魅力
間宮さん一筋で話自体は進みますが、それと共にわきを固める2人のヒロインも本作の魅力です。
一人は同期で過去に仲良くしており、引っ越しにより疎遠になってしまった『木内ミコ』
そして、プログラマーを目指してアルバイトをしている『雪村ヒナ』
『木内ミコ』は物語の上ではあまり動きのないキャラですが、彼女がいなければ藤城と間宮さんがつながることがなかったといっていいほどのキーとなる人物。
藤城に対する想いは過去から引きづっているものの、間宮さんと行動を共にする藤城の姿を見ることで、その間に自分の入り込む余地はないと、身を引くことにしているが、藤城の”原点”を作りだした人物として幸せになってもらいたいキャラです。
そして『雪村ヒナ』に関しては、軽いノリのギャル系のキャラなので、どうしても内心が見えにくい部分がありますが、間宮さんの”広報”にとてもいいアイディアを出したり、協力したりととても精力的な行動をするあたり、とても好印象をえました。
作中で登場するほぼ唯一の男性の藤城のことをからかったりしている場面が多々あり、その構成にタジタジな藤城と、軽い嫉妬する間宮さんという二人を見てるだけでも楽しいものがありました。
ラストでは今後に関わってきそうな情報を隠していそうなので、それについては今後に期待しつつ、今後もどのように2人に関わっていくのか楽しみなキャラです。
最後に
今巻では間宮さんの”転属”という問題は解決し、いい方向に向かったはいいが、2人の関係についてはとても難しいものに…
てんぱったというのもあるし、彼女の頑張りはとても評価できるのですが、『結婚を前提としてお友達からお願いします。』。。。?
ちゃんと読んでいたのにあまり理解できない言葉が飛び出してきてヤバかったですね…
とりあえず、プライベートでも関係を持つことができるようになったと思っておけばいいのかなと思います。
この関係が今後どのように変化していくのかを今後の楽しみとしていきたいですね。
ついでに間宮さんのプライベートでの悶絶姿もかわいらしかったので今後もお願いします。
さて、本作ですが、『カクヨム』で投稿されていたものですが、結構改稿されており、ほとんど違う物語として楽しむことができます。
『カクヨム』で読んだ方もまた心機一転で読めると思いますし、もしかしたらユキが結構関わってきたことによって今後の流れが変化していくかもしれないので、そこについても次巻がとても楽しみです。