みんなのアイドルが俺にガチ恋するわけがない2 

GA文庫

 こんにちは♪

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あらすじ

「いいの? 現役アイドルを口説く絶好のチャンスだよ?」
人気アイドル立石蘭は、俺に対してやたらと距離感が近い。
眩しい笑顔でグイグイと迫られると俺こと、瀬武継陽の鈍さでもドキドキした。
そんな蘭は写真集の撮影で「夜虹島」に来ていたが、
突然彼女のレプリカが現れ怪我人が出てしまう。
蘭を守るために一日マネージャーを引き受けた俺は、意志疎通のとれないレプリカに翻弄され続けるが……。
「アイドルって残酷な仕事だね」
俺を誘惑する蘭の本音とレプリカが現れた理由を知った時、命がけの応援の先で待っていたのは──。
自分と向きあう、ちょっと不思議な分裂系(ギャップ)ラブコメ。第2弾。


おすすめ度:★★★★


感想


 自らの”本音”と向き合うちょっと不思議なラブコメの2巻は継晴が”過去”に応援していたアイドルが来島!!!

 久良羽がアイドルをやめた事件の当事者の一人として何を思っているのか…

 天真爛漫な裏に隠された”アイドル”としてではない”一人の少女”としての蘭の表情がとても印象的で、相手に対して誠実に接する継晴の態度は前の巻から変わらず、周囲の反応にニヤニヤしつつもいい感じの距離感が心地いい作品でした。

 ちょっと不思議なラブコメが好きな方、アイドルが好きな方におすすめの作品。

 1巻のラストで久良羽に対して並々ならぬ思いを口にしている蘭が登場。

 ある意味自分の代わりにアイドルを引退した久良羽に対して思うところがある彼女だが、継晴とも意外なつながりが?

 登場時から天真爛漫で、これぞ”アイドル”という形をあらわにし、撮影外のところでは継晴たちに対しても結構フレンドリーに接するという姿を見せ、継晴に対して想いを秘めている女性陣が振り回されている様子ははた目から見ている分にはとてもよかったです。

 話の展開的にも今度の”レプリカ”は当然彼女なわけで、当然『本音』もすでに1巻の情報からわかっていたのですが、実際に登場し関わってくるとその心情に対してとても思うことが…

 ”アイドル”として強い姿を見せ続けている蘭だが、その中身はとても脆いというある意味『裏側』が丁寧に描かれていたのも魅力的。

 1巻の久良羽の時もそうでしたが、彼女たちの心境についてもとても綺麗に描写されており、何に対して葛藤しているかということも踏まえた心境を描かれておりそれがさらに魅力的に映りました。

 そして今回の解決シーンは2巻分の想いを解決するようなとても素晴らしい演出だったのですが、、、割愛されてる部分どこかで映像化できませんか?と…(勝手なわがままです。)

 ヒロインたちは皆同じ島にいるのですが、彼女だけ遠距離ということで今後どうかかわっていくのか気になるところではあります。

 今巻の見どころとしてもう一つ、継晴の過去がついに明らかに!!!

 こちらは本当にまさかの展開が目白押し。

 1巻の時点の情報からは得られなかった展開が多く、なぜ髪の色が変化したのか、なぜ崖下に落ちてしまったのかと疑問が解け、今後の彼の活躍に期待が持てます。

 今巻でも”レプリカ”というその人の『本音』と向き合いひたむきに行動したことで久良羽に引き続き好意を獲得したわけですが、ラブコメとしてここからどのように展開させていくか楽しみ。

 多数の矢印が継晴に向いている現状で、今後の”レプリカ”との付き合い方ももちろんそうなのですが、周囲の女性陣の反応がどうなるのか。

 現状、過去のことと行動力から蘭が一歩優位?ただし遠距離で再登場がどうなるのかわからないのでアプローチのしづらさから不利か?

 継晴の距離感はとても気持ちがいいのですが、やはりラブコメとしては先の展開も気になるところで…

 次の巻もとても楽しみな作品です。

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