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あらすじ
超大作エロゲ『運命48』の嫌われ貴族・レオルドに転生してしまった俺は、ジェックスや研究者であるルドルフを配下にし、領地改革へ弾みをつけた。
そして俺は『運命48』のイベントでもある「闘技大会」への出場を決めるのだが、その第二回戦の相手は……ジークフリート。
思い返せば二年前、ジークに殴られたところから俺の、この世界での生が始まった。
いつか超えたいと思っていた憧れ、そして因縁の相手であるお前を倒し、俺はさらに先へ進んでみせる――!
「レオルド様、どうか――ご武運を」
「金豚」と蔑まれていた少年が、いつか「金獅子」へと至る奮闘記。
おすすめ度:★★★★★
感想
1巻どころか、そのさらに”前”からの因縁についに決着!!!
様々な人材に恵まれ順調に進んでいる領地経営と、徐々に陥落していくシルヴィアとの仲…
”運命”に打ち勝つべく上昇志向を絶やさないレオルドの目の前に突き付けられた自身が堕落するきっかけにもなり、ゲーム内のイベントでもある『闘技大会』への参加。
ジークフリートとの『取り決め』もあり、難色を示すも自分の現在の強さを確かめたいとかすかに思うのはやはり男だからか?
そして因縁の相手であるジークフリートもまた、”現在”のレオルドの活躍や功績といったもの、そして事の発端である『クラリス』もまた【変わった】彼に対して思うところがあり、再戦へ…
転生というまさに【別人】となったレオルドに責任はないが、前の巻の兄妹同様”過去”は変えられず、彼女に対して行った数々は背負うことに、、、
もちろんそのことについては重々承知で、自ら背負っている感じもあるが、前を向いて進んでいってもらいたい。
そしてここに来て『原作』のことを考えてしまうのは前世を抱えているからなのか、それともファンだからか、、、
このタイプの作品だと往々にして『原作』を意識するが、すでに『原作』からかけ離れた行動を、自分にとって気に食わない展開をつぶしている時点でそれとはまったく違うもの、そもそも「生きている本人にとっては『現実』」なのだから悩んでも仕方がなく、その考えに至ったレオルドに感服。
そして因縁の対決というか、今巻のメインである『闘技大会』は結構厚い展開が多かったですね。
もともとがweb作品ということもあり相変わらず話のテンポはいいですし、面白さも潰えていません。
次巻では『戦争』ということなので、どのような展開が待ち受けているのか…
web版の通りなら『地獄』が待っていますが、それともさらに進化させるのか、、、
次巻もとても楽しみです。