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あらすじ
琴美は桃井真帆と無事に友達になったが、高瀬鳴海が一緒だと恥ずかしいようで、学校ではほとんどしゃべらない。
俺は、そんな妹を心配していたのだが、ある日、その琴美から相談を受ける。
どうやら、桃井の誕生日が近いようでプレゼントの推しのぬいぐるみ作りを手伝ってほしいとのことだった。
俺は妹が友達のために動くならばと手伝うことを決める!!
みんなでカラオケにいった時も、琴美は緊張しつつもだが仲良くなっていった。
兄としてはうれしい限りだ。さらには、桃井真帆への気持ちまで打ち明けることができたようだ。
だが、なぜかその日をきっかけに桃井と俺の距離感が変わったのだが――。
ギャルと楽しむハートフルオタ活ラブコメ、第2弾!!
おすすめ度:★★★★
感想
環境と関係が緩やかに変化していく2巻。
1巻では妹想いの鳴海が妹が付いた嘘が発覚しないよう四苦八苦しながらも桃井との関係を構築し、妹とつながりをつけることに成功し、彼女の世界を広げた結果に。
鳴海自身本命の人との距離が近くなったこともあり、いろいろ順調に見えたが…
今巻では偽装彼女の桃井の誕生日から始まり、琴美の世界がさらに広がっていくという形に。
かたくなに『オタク』ということを隠し、接していた桃井も鳴海の後押しがあり、さらに琴美という”同性”の『オタク友達』が出来たことで勇気ある一歩を。
もちろんそこに至るまでに様々な葛藤を胸に秘めているのはわかっています。
今なら「アニメやマンガが好き」と言っても過剰に反応されることは少なくなってきましたが、一昔前はそうではなかったですし、さらに言うなら距離を取られても不思議ではない空気でしたからね。
それこそすごく有名な作品はセーフで自分たちが知らない作品はアウトという感じで…
正直な話集団心理って怖いですよね…
そんな中、カミングアウトしても一切の偏見なく受け入れてもらえた桃井は幸せ者ですね。
そして琴美も同時にほかにも気の合う友達を得たことで、1巻以上に明るくなった印象を受けます。
こんな感じで少しずついい方向に変化していく関係を見てると心が温まります。
本題のラブコメのほうですが、桃井の気持ちが徐々に、本人の自覚なしに鳴海に傾倒していくのがわかります。
小さな嫉妬から始まり、最終的には本当に恋する乙女のような形に収まっていくのは見ていてニヤニヤが止まらない。
最終的には恋愛脳丸出しの相談も含めて気持ちの変化がうかがえます。
様々な”偽装”から始まったこの関係ですが、この先どのように関係が変化していくのか…
今後が楽しみです。
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