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あらすじ
高校生である僕、早乙女悠の家には訳あってメイドさんがいる。
そのメイド――
愛坂は、家事はもちろんいろんなお世話もなんでもござれで優秀なんだけど、常にクールで何を考えているのかわからない。
けど僕がいつものように登校して自分の席に座ると、彼女はやけに人懐っこい声で僕を呼んでくるんだ。
「悠くん、おはよう♪ もっと早く来ないとダメだよ?」
「学校ではあまり話しかけないって約束だろ? これで、誰かに怪しまれたら……」
「では、ご主人様。それなら、いっそのこと付き合ってしまえばどうでしょう?」
「…………は?」
ご主人様とメイドさん。
そんな秘密の関係から始まるじれじれラブコメディ!
おすすめ度:★★★
感想
ちょっとタイトルに騙された感じになったラブコメ。
”普通”を目指す主人公と、その生活を支えるメイドという立場の二人が何に抗い、どう思いあっているのかというのに限ってみればいいが…
結局のところぬるま湯につかり切っている主人公と、”契約”に縛られたヒロインが袋小路で頑張るというのが結論になるのかな?
一応序盤から主人公がヒロインに対する感情についてはわかりやすかったが、ヒロイン側が結構うまく隠しつつというので、一応中盤くらいまでは気になって読むことができます。
それでも、ヒロインから主人公に対する想いというのも結構わかりやすい形が多いので、最後の二人の背景を見るところがやはり山場にはなるのかな?
主従の恋物語ということだが、二人の関係性が結構中途半端なのでしっかりした主従モノが読みたい方には物足りないどころか、あまりおススメできない。
中盤から物語を動かす目的で従姉がとある”話題”と共に登場するが、いろいろ無理やりすぎてしっくりこない…
読み切りとして書いているのかわからないが、甘さと中途半端によって物語の芯がぼんやりした感も…
2巻以降出るのであれば関係が固まった二人がどのように”家”に立ち向かうのかが気になるところ。