クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった

ラノベ

 こんにちは♪

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あらすじ

顔見知りすらまともにいなかった俺・前原真樹に、初めてできた友だち・朝凪海。
男子から『クラスで2番目に可愛い』と噂され、天真爛漫なNo.1美少女・天海さんを面倒見良くフォローする朝凪さんは――
金曜日の放課後だけ、こっそり俺の家に遊びに来る。
映画にゲーム、漫画の趣味も合う彼女との楽しいひととき。
無邪気で甘えたがりな素顔は、普段のしっかり者の姿からは想像できないな。
「早く隣に座りなよー、一緒に漫画読むんだから」
「ここ俺のベッド……」
「今だけは私のベッドなの。ほら、おいで?」
距離近くないか、朝凪さん?
日陰男子と2番目ヒロイン、等身大の“友だち”ラブコメ!


おすすめ度:★★★★


感想


 ・・・さきに一つ。最初の一行読むまでずっと新刊だと思ってました!!!

 上の画像見てもらえばわかると思いますが、左が”去年”出た「書籍版」で右が”先日”出た「電子版」ということで、1巻と2巻の表紙の構図似てるなぁという疑惑だけで買って1行目読んでビックリという…

 いや、同じ本何冊も買うのは慣れているのでいいのですが、、、続巻だと思って読んでいたのでこう…

 再読にはなりましたが、買ったことに特に後悔はしておらず、表紙が違うのでラッキー程度に再読しました♪

 ちなみに個人的になのですが、左の「書籍版」のほうが好みだったりします。

 友達がいないボッチ生活をずっと送ってきた主人公の真樹に突然できた”初めての友達”はまさか異性の朝凪さん…同じような趣味を持つ二人だけの秘密の週末を過ごすことでちょうどいい距離感の”友達”から始まる心地いいラブコメ。

 そんな青春の真ん中で”友達”・”親友”・”嫉妬”・”繋がり”・”嘘”など様々なことに思い悩む少年少女らの苦悩も綺麗に描かれている部分もよかったです。

 表紙からヒロインが二人いるように見えますが、一切ぶれることがなく、最後まで一人との関係を貫いて行っている点はとても素晴らしく、ラストには今の関係から一歩前進。

  今までずっと一人で過ごし、週末は一人優雅にジャンクフードにB級映画などの趣味に没頭していた真樹の生活はどこかうらやましい部分も。。。

 そんな彼に同じ趣味を持つ”初めての友達”ができ、一緒に過ごすことで今までとは違った週末を過ごすことになった彼だが、どのように過ごしているのか心配になるも二人の様子はまるで昔からずっと一緒にいたような空気感に、、、

 さらにやっていることはゲームや映画を見ることが中心だが、そこに含まれる行動はまるで恋人のような甘さもあり、二人の距離感や空気がどれだけ近いかがうかがえます。

 この空気感がもちろん好きなのですが、お互いに結構意識し始めても壊れることがなく、一緒にいることが自然と感じ取れる空気感にこれが付き合い始めたらどうなるのか楽しみではありますね。

 そんな真樹にとって初めての友達である朝凪ですが、彼女にとって真樹と一緒にいることは『最大限にリラックス』できる環境だということ。

 つまりいつもは肩ひじ張って何かを我慢している反動が週末に解消されている状態ですが、その最たる原因が彼女の親友であり、本作のキーパーソンである『天海』という人間関係という表と裏が明確に見える部分…

 過去に『天海』という原石を拾い上げ、本来の輝きを取り戻すにつれ周囲とのずれていく人間関係。

 思春期の彼女にとってそのずれは許容しがたく、さらにいつもそばにいる天海に醜い感情を見せないように様々な行動をとるも、無駄に終わり、今まで通りをし続けるのはどれほどのストレスだったかはわかりません。

 もちろん、そんなこと気にしない人もいると思いますが、その人の性格によってここら辺の感じ方は変わってきますし、朝凪という少女に限っては許容できる問題ではなかったということ。

 そんな中で見つけたのが自分と趣味が合い、週末に一人という”自己紹介”をした真樹に興味を持つのは必然であり、そこから行動を移し心地のいい空間が本当に彼女にとって救いになっていたことがうかがえました。

 そして本作を語るならもう一人、上気した通りキーとなる天海という朝凪の親友。

 天真爛漫で周囲への影響力も絶大というほかのラブコメならヒロインの枠に普通に収まっているであろう彼女ですが、その行動力には舌を巻くものがあります。

 想ったら即行動という面が強く、それによって周囲にどのような影響をもたらすか恐らくですが、把握しいない彼女の言動に真樹も朝凪も振り回される展開が多く、彼女の行動がそのまま物語を進めるための原動力になっていたといっても過言ではないほどの人物。

 今後も彼女の行動力で物語が無理やり動いていくのかはわかりませんが、今巻では確かに彼女が物語を動かしていた部分が確かにあります。

 ラストでは”親友”としてすべてを吐き出し、とても綺麗な終わりだったのですが、そこは暴走列車の天海により読者的にもおいしい「罰」が待ち受けており…

 絆を深め合った彼ら彼女らは今後どのようにその仲を深めていき、真樹と朝凪はどのように「友達以上恋人未満」の関係から脱却するのか、2巻がとても楽しみです。

クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった2

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