ナメてるお嬢を俺がわからせた

ファンタジア文庫

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あらすじ

その男。クズで最低にしてーー会う女性全てを惹きつける『天才』
イケメンながら処女厨・クズと評判の大学生・九頭竜。彼は友人の紹介で、同級生・三姫とデートをすることに。美人だが、男にマウントを取ることしか考えてない彼女は……徐々に理解する。九頭竜の秘めた完璧さに!?


おすすめ度:★★★★


感想


 タイトルに惹かれて購入。

 登場人物が誰も彼も一癖どころか難癖もあり、すごくいいバランスの上で成り立った作品。

 主人公とヒロインはともに特筆したものを持っているからこそ反発しあっているが、徐々に惹かれていく姿にちょっと楽しみを。

 その気になれば引く手あまたの主人公だが、重度の処女厨+シスコン+妹からの執拗なまでの洗脳によって価値観ががんじがらめにあっているのも見どころの一つ。

 所々ズレている部分がありながら、魅せるところはしっかり魅せ、男としての格を示しているのは素晴らしいと思う。

 今巻では彼の『天才』の所以はまだ魅せられていないような気がしますが、ヒロインを『天才』から救うため、どのような行動に出るのか今後が楽しみ。

 そして、ヒロインもまた『天才』と呼べるような人物。

 まぁ、作中では『天才』よりも『奇跡』のほうが強調されているあたり、『天才』になり切れず、”容姿”という一点を強調しているようにも感じたが、彼女の『天才』性は発揮されるのか…

 実際、やる気を出したときのコミュニケーション能力とかは結構すごいところがある描写はあるが、正確な描写が無いためこちらも今後に期待。

 二人の『異端』が惹かれあるとどのような化学反応が生まれるのか…

 そして、今巻では素性だけ判明した、まさに”顔見せ”の段階の各キャラクターたちがどのような生活を送り、二人の輪に溶け込んでいくのかも注目。

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