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あらすじ
船坂叶馬(ふなさかとうま)率いる倶楽部『神匠騎士団(アデプトオーダーズ) 』、倶楽部対抗戦では惜しくも途中で敗退したが、倶楽部はFランクからCランクに昇格、引き続きダンジョンアタックを続けて順調に成長していた。
そんななか、叶馬たちは未登録(アンノウン)のレイドクエストを発見する。
そこは、19世紀後半のアメリカ、捕鯨船により世界中の海で乱獲された鯨の怨念により産み出された祟り神がボスの『伝承(レジェンド)』カテゴリーの超級(ハイパーランク)レイドクエストだった！
新感覚、学園ダンジョンバトルストーリー第五弾登場！！
おすすめ度：★★★★
一言：個人的に一押しのワンコ先輩参戦!!!
物足りないと思っていた断罪も書き下ろしが入り満足の一冊
感想
今回は普通のダンジョン攻略はお休みで、倶楽部対抗戦に初の倶楽部メンバー総出のレイド戦、さらに新キャラも交えてハチャメチャな学園生活は楽しそう。
前の巻までは叶馬たちを時系列においてラストなどにまとめて幕間を出していたのが、今巻では時系列ごとに幕間が挟まる形に。
ここで登場した人物がどれだけ関わるようになるかわかりませんが、同時期にどのように動いているかわかるだけよかったのか？
それとも今回は時期が二つに分かれていたからこうなって次巻以降はまた戻る？
web作品が書籍化するといつも思うのですが、イラストが入ると本当に印象が変わりますよね。
小説なのでしょうがないことなのですが、キャラクターを表現するには言葉が足りないことがあっても視覚情報があれば共通認識を与えることができ、読んでいてそのキャラが実際に動く姿も想像できますしね。
今巻ではweb時代から結構好きなわんこ先輩が登場し、そのイラストを見た瞬間に結構なごんでしまいました。
おにぎりと団子を両手に携える姿は結構愛くるしいですし、思ったより着ぐるみがずんぐりしていたのも印象的。
もちろんクラフターの面々も随時顔が出てくるのは嬉しいですね。
後ろの船がどのように使われるか気になる方は是非本編を。
後半のレイド戦に関しては特に明言することはなく、トップ倶楽部のメンバーにクラフターの有能性を再認識させる分にはとてもいいデモンストレーションだったと思います。
クラフターの有能性については2巻以降の初登場時から比べれば相当改善されてきていますし、叶馬たちのおかげで彼女らの抱えていた問題もすべて解決。
ハーレム生活もますますすごいことになりつつ、今後彼女たちがどう強くなっていくのかも楽しみです。
やはり目玉は俱楽部対抗戦…
web版でも結構胸クソでしたし、その場面しか出ていないのでその後どうなったかについては語られず闇に葬り去られましたが、断罪としては物足りないと思っていたので、今回の追加には大変満足しました。
『戦闘狂』を多く抱えた叶馬たち一行が公の場で強者と戦える機会を逃すわけがなく、楽しみにしていたのだが…
自分の欲望にいい意味でも悪い意味でも素直な彼が”普通”に参加などできるはずがなく…
彼が対抗戦に参加するために考えた解決策が子供じみていてとても面白かったですし、その光景を目のあたりにしたモブキャラの方々はご愁傷さまの状況…
叶馬が動けばそこに事件が発生するのはもはやお家芸となっており、次はどのような問題行動を起こしてくれるのか結構期待して読んでいる部分もあります。
今巻では今後登場するであろう倶楽部も幕間で登場しているので、彼らの今後の活躍も楽しみです。
新たなつながりも手に入れ、ますますカオスな状況になっている本作ですが、次回はどんな状況を無茶苦茶に引っ掻き回してくるのか楽しみな作品です。
