保健室のオトナな先輩、俺の前ではすぐデレる2

ファンタジア文庫

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あらすじ

「真山くん。今度、うちに……来て」
オトナな魅力で評判、裏では全力背伸びする保健委員の柚月先輩。彼女と仮のカップルとなり、正式に家へのお誘いが!?
保健室常連で成績がピンチな俺に勉強を教えてくれる代わりに、彼女のために家事をすることに。
お風呂で誘惑しようとして、のぼせて失敗。ゲームでムキになってお泊りコース寸前!! 相変わらず暴走気味だけど…
「私は信じていますよ。周りがどう思っても、真山くんはきっと見返せます」
昔から変わらない先輩のために、たとえ仮でも「彼氏」として、俺も頑張って背伸びをしてみせます。


おすすめ度:★★★★


感想


 ポンコツかわいい先輩の第2巻♪

 前の巻に引き続き先に攻めるも途中で素に戻って恥ずかしがる姿がとてもかわいらしいです。

 それでも今巻はさらに一歩踏み出した関係に…

 試験勉強に身体測定と何気ないイベントでも二人にとってはその時間を共有できる大切な空間。

 背伸びして”オトナ”になろうとしている二人が一歩”オトナ”に近づけたであろう一冊。

 一巻の時には保健室に入り浸る口実の設定かと思われていた”病弱”設定もここに来て本領発揮!!! 

 学校の先生からは休みがちな恭二は成績について心配され、それについて”怒り”をあらわにした柚月による恭二との勉強会。

 そこで行われるのは本来のあるべき形というべきとても自然な形の二人の姿。

 保健室という通常なら使われないところで勉強会をしているのも二人”らしい”場所といえ、さらに柚月の家での勉強会も…

 仮の関係であるもお互いに想いあっているという状況を考えるとそこまでおかしくないのかな?

 そこで行われるのは”オトナ”になろうとする二人ではなく年相応の『先輩と後輩』という関係性。

 そしてそこから発展するお買い物という名のデート・・・さらに普段の柚月の食生活が垣間見れるスーパーへ…

 ピーマン嫌いは1巻の時にわかっていましたが、野菜全般が苦手という想像以上のポンコツさ…

 それでもちゃんと野菜を使った料理が作れるのはカモフラージュのためなのか、それとも”オトナ”として料理くらいできないといけないということで覚えたのか…

 なんにしろ二人の距離が徐々に縮まっている様子がとてもいいです。

 そしてなにか”成し遂げよう”としている時に障害は現れるもので、、、

 病弱設定がここでも生きてきますが、なんと看病エピソードまで。

 いつもの調子なら白衣を着るか、それともナースとかのコスプレでもするのかというポンコツを期待していましたが、蓋を開けてみれば…

 常に心配されることから親や家族に迷惑をかけないようにかけないようにと過ごすことで、妹以外との関係が微妙になっているのはなんとなく感じました。

 これに関しては過保護な姉を持つ柚月と似たところがあります。

 そして、柚月を助けたいという一念から、今まで目を背けてきたことに向き合うことに。

 同機がどうであれ、成長をするということはきっかけがあるわけで、そこからどのように成長するかはわかりませんが、恭二はいい方向にしっかり成長した姿を見せてもらえました。

 ラストでは過去に置き忘れてきた出来事を回収し、新たな一歩を踏み出す決意をすることに。

 ここから二人の関係がどのように進んでいくのか、そして、このじれじれする両片思いが過去から続いていると気づいた時にどのようなドラマが起きるのか楽しみです。

 次回も柚月のポンコツ具合に期待しています!!!

保健室のオトナな先輩、俺の前ではすぐデレる

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