俺にだけ小悪魔な後輩は現実でも可愛いが、夢の中ではもっと可愛い

ラノベ

 こんにちは♪

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あらすじ

「両想いだってわかってるんですから早く告白してください、センパイ!」
堅物で嫌われ者な生徒会長の慧吾。スター俳優を両親に持ち、品行方正で人気者な後輩役員の千春。両片思いな二人はお互い、まさか相手が自分を好きだとは夢にも思っておらず、距離を縮められないでいた。
そんな二人はある日、縁結びの神社で一対の御守りを買い、その夜に夢で出会う。二人は夢の中だからと本音を曝け出して盛大に告白しあう。
「俺のような鼻つまみ者に思わせぶりな態度を取るんじゃない!」
「だって好きなんですもん! 全部センパイと結ばれるためですから!」
しかし、夢での出来事を覚えていられるのは慧吾だけで――?
現実ではあざとい小悪魔系、だけど夢では好意も本心もフルオープンで立場逆転!? 新感覚の筒抜け系ラブコメ、ここに開幕!


おすすめ度:★★★★★


感想


 現実では不器用な二人が、夢の中では感情をむき出しにして甘さを前面に押し出してくる2面展開が思った以上に面白い形に。

 ”夢”の中でなら自分の欲望をどれだけ出してもいいという免罪符の元お互いの気持ちを伝えあう二人。

 導入こそ不思議パワーは存在するものの、”夢”という媒体がいい味を出している。

 ”夢”という身近なワード故読んでいる側も入りやすいですし、『願望』を叶えるという意味でも”夢”というのは都合がいい。

 実際作中の二人も現実では素直に慣れなくても夢の中では上記した通り、素直どころか欲望を丸出しにしている部分も。

 そしてある意味一番面白い部分が主人公”だけ”が夢の内容を”覚えている”という部分。

 夢で相手の気持ちを確認しつつ、現実でも付き合えるようにアプローチを開始するという王道パターンだが、それがまた四苦八苦していて見ていてほほえましい。

 ヒロインもそんな主人公を応援するように行動したり、唐突なアプローチに過剰反応したのを”夢”で後悔するという流れがいい感じ。

 ヒロインの”本音”が直接聞けるからこそのアドバンテージを生かしてアプローチを続けているが、今後はどのような展開、そして恥ずかし面白い反応が見れるのかとても楽しみ。

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