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あらすじ
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。
彼は「一閃流」の剣士として厳しい鍛錬を重ねる中、己の成長の限界を感じつつあった。
それと同時に、エレンの師匠として彼女の進む道にも悩んだ結果――
「俺は一閃流の剣士として為すべきことを為す」
妹弟子の凜鳳と風華も連れて、リアムは師匠である安士を探す旅に出ることに!
しかしリアムの活躍で「一閃流」の名が広まったせいで、安士を騙る偽者が宇宙各地で悪さをしていて……!?
悪徳領主が目標なのに世直しの旅を満喫しちゃう勘違い領地経営譚、第9幕!!
おすすめ度:★★★★★
感想
『ご都合主義』と言えばもうこれ!!!と個人的には言いたい作品の一つ。
今巻ではもう「理解するな感じろ」と言える暴論の上で完成した『一閃流』の奥義が完成する!!!
剣士としてもう一段階上を目指すため師匠『安士』を探す旅に出るリアム一行。
と綺麗に言っているが、もう一つの理由として”結婚”から逃げるという部分も(笑)
前世での妻の裏切りから生身の女性が苦手になっており、さらに自滅により婚約者になったロゼッタとの関係の進捗、さらに周囲からの後継者の熱望とある意味逃げたくなる理由もわかる状況。
上記の状況が合わさり、さらにせっかく弟子に取ったとに影が薄かったエレンや妹弟子をお供に捜索(逃亡)開始。
旅に出たはいいが情報が全くない手探りでの捜索が開始されるのはまぁ、他の作品でもよくあること。
そしてこの捜索をさらに難易度をあげているのが、『一閃流』を世に広めたリアム達本人というブーメランの構図も面白さを加速させているまである。
有名な”海賊”を始め、他派閥の”剣豪”隣国の”皇子”とその強さを保証するには十分すぎる戦果。
どの分野においてもそんな”結果”を見れば【儲け話】と繋げる人物は多いのでは?
はい、結果『安士』が大量発生!!!
しらみつぶしに現地に赴くという非効率極まりない世直しの旅が始まった今巻。
もとは”偶然”生まれてしまった『一閃』…
その後も扱える人物が出るという点を見れば『安士』の教育者としての異常性は見れるわけですが、、、そこはやはり『ご都合主義』という強い言葉が!!!
彼を苦しめるこの一言は本当に読者に笑いを与えてくれます。
もちろん、これに振り回される安士はもちろん、案内人たちにとってはたまったものじゃないですが、彼らが登場すると笑える展開がそのあとに控えているのでどうしても期待してしまう自分がいます。
そして感動(?)の再会をする師弟…
この後にどのようなドラマが生まれるかは是非読んでもらいたい!
さらに何かを悟ったリアムによる”完成”に至った『一閃』の理不尽さたるや…
これに関しては案内人たちが我々の声も代弁してくれているので共感を得られると思います。
そろそろweb版に追いつきそうですが、いつもの流れだとまずはweb版を完結させてくれ、そのあとに加筆修正された書籍版を出してくれる作者様なのでweb版を既読の方も十二分に楽しめると思いますので、両方を楽しんでみてください。
次巻ではいったいどのような展開が待っているかは流れ自体はわかっていますが、楽しみです。
アニメ化も決まったのでそちらも期待しています!!!