双星の天剣使い1

ファンタジア文庫

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あらすじ

帝国北方の辺境を守る名門・張家のご令嬢ながらも、
文武両道、才色兼備、民からも慕われる美少女、白玲(ハクレイ)。
「貴方を助けてから――十年間、一緒に居ました。私が、貴方の背中を守りたいんです」
「……全く、困ったお嬢様め!」
一〇〇〇年前の不敗の英雄が転生した俺・隻影(セキエイ)を死の淵から救ったのが、彼女だ。
それ以来、俺達は張家で兄妹のように鍛錬して暮らしてきた。
だが、時は戦乱。異民族との戦争が始まり――
「若の剣さばき、見えたか!?」「弓も百発百中!?」
俺は前世の武才を活かして、白玲と共に天下無双の大活躍!
転生英雄と美少女達の戦乱ソードファンタジー、開幕!


おすすめ度:★★★★★


感想


 三国志系の流れを汲んだ戦記物ということで、話の流れはわかりやすく、展開もスムーズなので読みやすい。

 主人公が過去の英雄が転生した姿で、過去、死ぬ寸前に決意した目的に向かって進むのはいいと思うのだが、いかんせんそっち方面の才能はなく、武勇に吐出していることが終始。

 もちろんラノベということでヒロインもいい感じ。

 主人公と肩を並べるほどの武勇の才を持ちながらも文官の才もあるという結構万能キャラ。

 今後もどこででも隣で並んで活躍することはできるが、それ以上に足りない部分をうまく取りまとめてくれそう。

 武官の娘として押しの強さもあり、たびたび主人公が押され気味になるのは楽しかったです。

 そしてサブヒロインとして商家の娘という戦記物として結構盤石な布陣。

 ある程度の物資など様々なところからかき集め、商才もしっかりあるという。

 どちらも物語にならなくてはならない存在で、それをわかっているから強みを生かして主人公に攻める様子はいいですね。

 もちろん戦記物なので相手がいてこそですが、1巻の段階で結構いい感じに物語が動いています。

 黄河のような河を挟んで対峙しつつ、いつ状況が動くかわからない状況。

 そして首都という安全地帯で日寄っている足を引っ張る無能たち…

 そういった状況化でどのような動きがあるのか次の状況を想像しながら読んで面白かったです。

 女性キャラが多いのは業界的にしょうがないと思いますが、男性キャラも是非出してください。

 脇役ではありますが、本作でもいいキャラが存在しているので今後の登場に期待。

 今巻では一つの窮地は脱しましたが、今後どのような展開が待っているのか楽しみです。

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