双星の天剣使い2

ファンタジア文庫

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あらすじ

「私が貴方達の軍師になるわ」
敵国【玄】の侵攻を防ぎ切った俺と白玲。
だが、友邦国の【西冬】も敵に回り、
守るべき【栄】は孤立無援の状況になってしまった。
今の俺達に必要なのは――戦術も戦略も考えられる、軍師。
「張隻影。貴方が【天剣】を持つに値するのかどうかを知りたい」
そんな折に現れたのが、仙娘を自称する金髪碧眼の少女・瑠璃。
【天剣】を探し出し明鈴に託した彼女は、
戦嫌いと言いつつも隻影達の【西冬】攻略で驚異的な戦術を披露して――!?
「私が、貴方達の軍師になるわ」
最強の武×神算の智。
二つが合わさった隻影陣営は、【西冬】戦でも超絶無双の大活躍!
転生英雄と美少女達の華流戦乱ソードファンタジー、第2幕!


おすすめ度:★★★★


感想


 前回『天剣』という名の最強の”武器”を手に入れ、何とか窮地を退けた二人。

 今巻では”武”と対をなす”知”を手に入れる展開。

 武器を手に入れ、補給に関してもすでに準備が整っている段階で、あとほしいものと言ったら頭脳というのはわかりやすいところ。

 実際隻影も過去、戦友の”軍師”に助けられる展開が多かったと予想できるだけに今回の展開はわかりやすくもどうやって手に入れるのかという点についてはとても楽しみでした。

 少し残念なのは、わかっていたことだが、軍師は”美少女”だったこと…

 需要があるのはそっちだし、むさくるしい男よりは美少女のほうが良いのはわかるが、ある意味当たり前すぎて戦記物ならとわずかな期待をしてしまった自分がいました。

 それでも新しい”軍師”の登場とその策略は期待通りの働きを見せてもらえて満足です。

 隻影と白玲の恋模様も微妙に進展し、こちらについても今後が楽しみ。

 今のどころ新キャラは興味が無いようにしているが、いつ惹かれ、ヒロイン争奪戦に参戦するのか?

 今巻は終始中央の権力争いに巻き込まれ、さらにはネズミのいいように動かされるという無能を盛大にやらかした上層部に振り回される形になった地方。

 自国の被害が本当にひどいことになったが、このタイプの人間は逃げるのはうまそうだからどうなることやら…

 まだまだネズミを使っていろいろやってくれそうなので、次はどのように道化が躍るのか楽しみ。

 様々な面で目が離せない展開が作られてきたので、今後が楽しみです。

双星の天剣使い1

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