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あらすじ
平凡な中年サラリーマンの佐藤蛍太はある日、姪っ子の光莉にダンジョンでの無双を配信され「新宿バット」として大バズリし、無自覚ながら、有名配信者にまで注目されることになってしまう。
一方で、蛍太が勤務している出版社・冒険書房の業績が悪化し、大手配信事務所であるDOOMプロに営業をかけることに。
高圧的に枕営業を持ちかける相手から、後輩の鵜飼を守った蛍太は、その日のうちに電車で痴漢の冤罪をかけられてしまう。
ストレスは一気にMAXに至り、欲望にまみれた魔物をカッ飛ばすべく<淫魔宮>へと繰り出した蛍太は、国民的歌姫と出会うのだが、その一部始終もまたヒカリに配信されていて、再び大バズリし!?
地味なおじさんの無自覚成り上がりファンタジー、第2弾!
おすすめ度:★★★★★
感想
もうね、こういうのでいいんだよというチートキャラの使い方。
個人的にこういう簡単なのが好きというのもあるが、下手に長引かせずにサクッと終わらせる系のいいですね。
爽快感もあるし、読んでいてもどかしい気持ちもないし、勝つことが前提なのだから過程とかいいよという見本市のような本。
もちろん内容自体もちゃんとあるのだが、基本的に戦闘はサクサク、強敵が出てきても思わせぶりとかなくサクッとなので爽快感が味わいたい人はおススメ。
今巻では1巻の際に少し触れられていたダンジョンが出現した際の”地獄”の様子が少しですが描かれています。
1巻ではレアモンスターを倒したことで強大な力を手に入れたということくらいしかなかったですが、当時どのようなことが起きていたのかが描かれており、結構凄惨な状況になっているのでその部分だけ苦手な人は避けてください。
そんな”地獄”の中でおじさんがどのような行動を取っていたかについては今後も小出しにされると思いますが、今巻に至ってはその中であって”救われた”人はいたという事実があったのが救いです。
その真実をおじさん自身は知りませんが、いつか知る機会があると思うので、その時のリアクションが楽しみです。
さて、ひねくれているとは思いますが、本作のもう一つの楽しみ方はやはり、『ブラック企業』や『上司』、『取引相手』といった”理不尽”に対する怒りの発散だと思います!!!
仕事をしている人なら一度や二度経験していることを代わりに大きな声で発散してくれるのでそれも含めて心地いい!
ほんとね、『仕事だから』と自分の感情を押し殺して仕事する様はよくわかります。
特に最近では会社だけでなく”政府”にも不満の声が多く募っているので、そういうのも含めて代替作用といいますか、発散できるといいんですが、、、
ラストでは何やら『仕事が増えた』ように見えるので、次巻をニヤニヤしながら待とうと思います。