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あらすじ
「「「「私を選んでくれるよね!!!!」」」」
この状況に相応しい言葉がある。そう。「修羅場」って言うんだが、俺、神原佑真はいまその渦中にいる。
疎遠になったと思っていた幼馴染みの月姫との関係が元に戻ったのは素直に嬉しいのだが、何やら最近隣の席にいる風間の様子がおかしい。あと、推しのVTuberやネトゲの嫁もなんか変なんだ。球技大会では姫たちが闘志剥き出しで競うし、文化祭ではなぜか姫と一緒に行動することに。
あれ? 攻略するはずが、いつの間にか攻略される側になってない!?
果たして姫攻略の行方は? そして、妹の彩音は姫6になれるのか――
おすすめ度:★★★★
感想
妹に弱みを握られたことによって始まった学園の”姫”と呼ばれる6人の攻略も大詰め!
1巻では一人ひとり丁寧に接点を持ちつつ、いくつかのグループに分けられたが、今巻ではあらすじでもあるが、なぜか逆に佑真が攻略されるというフェイズへ。
冒頭から結構修羅場が展開しており、彼を狙う女子の本気度がうかがえます。
そして、そんな修羅場が面白く思っていない”姫”も存在するわけで…
そういう駆け引きも好きと言えば好きなのですが、本作では結構直球勝負が多くて気持ちよかったですね。
特にそれぞれ秘密を抱えていた二人の暴露から始まってそれぞれの武器を全力で使う姿もすがすがしい。
ヒロイン勢の話もいいのですが、今巻の面白ポイントとしてはやはり元凶の妹に不運が…
佑真の妹ということで各ヒロインから詰め寄られ、さらにはうまく猫をかぶっていたのにそれすら取り除かれ…
とどめは厄介な異性から詰め寄られるという、まさに因果応報という状況。
読んでいるこっちとしては味編として面白かったです。
結末も彼女らしく1巻では黒幕感を出していたのに今巻では結構なピエロとして描かれていたのもより良き。
そんな一幕もはさみつつ、ラストスパートではそれぞれと満足のいくデートをして”1人”を決めるという決着パート。
大抵のハーレム作品だとここからグダグダして決めないこともありますが、本作ではしっかりと”1人”に決めているのでモヤモヤしたくない人にはいいかもしれません。
それでいて、ラストでは今回”選ばれなかった”メンバーの心の内が見えたのも良し。
結構後腐れなかったので結末も納得いくものでした。