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あらすじ
林間学校から一ヵ月。
如月花火は引きこもり生活を続けていた。
崖から落ちて複雑骨折したことが原因ではなく、理由は心のほうにあった。
それは、大好きな人を失ってしまったから。
花火は自分自身の愚かさを責め続け、後悔のあまり外に出ることができなくなってしまったのである。
それを花火の姉である泉は寄り添って話を聞いてくれていた。
しかし、そんな姉に隠しごとはできず、すべて暴かれてしまうと花火は怯え――。
その頃、俺・一ノ瀬颯馬もまた悩みを抱えていた。
雪代さんと付き合ってるかどうかということがわからずにいたのである。
蓮池にそのことを相談しているうちに、自分の無責任さに気づいた俺は、ついに雪代さんへの告白を決意する!?
おすすめ度:★★★
感想
モラハラ幼馴染との縁を切り、様々なしがらみから解放された1巻を経て今巻では…
ジャンルとしては復讐ざまぁ系になるのですが、本作では前の巻でも十分花火に対してざまぁが完了していると思った人は読まないほうが良いです。
あの状態の彼女をさらに追い込む”悪意”の登場でさらに追い込むことに。
どの程度の『制裁』で満足するかは人によりますが、徹底的にたたかないと満足しないという人はいいかもしれません。
一応対象に存在する颯馬の”幸せ”というものを形作るために雪代とのラブコメもありますが、そこにも紛れ込まされている『悪意』。
二人がどのような形で『悪意』を退けるのかを楽しめる人はいいのか?
個人的には今巻の『悪意』に関しては花火の仕打ちに比べたら相当優しく、彼女をあそこまで叩いたのなら今巻の『悪意』にも相応の制裁を加えてほしかったかな?
花火に対する仕打ちがちょっとレベルが違ったというのが感想。
通常のラブコメが読みたい人にはおススメしないですし、あまりにも過酷な『ざまぁ』展開が苦手な人にもおススメできません。
『悪』は徹底的にたたいてなんぼと思っている人は爽快感が得られるかな?