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あらすじ
“恋人”だった、俺たちの物語。
山瀬冬、大学一年生、童貞。四国は香川の高松から上京してきた俺は、新生活が始まった今も悩みを抱えていた。「皆瀬に、どうやって告白すればいいんだろう?」俺は、同じサークルの皆瀬糸が気になっている。別に、一目惚れというわけではない。むしろ初対面の頃は、目立たない子とさえ思っていた。けれど、その微妙にずれた感性や、やけに綺麗な所作が新鮮で、気づけば彼女を目で追うようになっていた。俺は、皆瀬糸に恋い焦がれてしまったのだ。ーーこれは、糸と出会い、付き合い、青春を紡ぐ物語。そして、恋人であることを諦める物語。
おすすめ度:★★★★★
感想
1巻で触れられていた、甘く、そして切ない出会いから別れまでの物語。
「アジフライ」を起点とし、徐々に距離を縮め、甘酸っぱい青春を過ぎし、普通のラブコメや恋人のようにデートを重ね、記念日を共にし、初めてを共有し思った以上の順風満帆の恋人生活をしていた二人。
そして家族によって引き起こされてしまった『すれ違い』…
「嫌いにならないために別れる」という選択をするに至る理由…
一度は終わった物語が、偶然出会い、始まりいよいよ第2のエピローグを迎え、ここから”未来”への物語が始まるのか?
お互いの原点に振り返りながらどこに惹かれたのか、どこが好きだったのか。
そして彼女との未来を夢見れるのか…
一度は引き離され、引き下がった”未来”。
幸せだったからこそ離れる選択をし、好きだったからこそ弱みを見せないようにした大人になり切れなかった自分。
再開し、あの頃の想いと変わらず、けれども状況が変わった現在。
一歩を踏み出した冬。
恋愛に臆病になっている糸。
過去を知ったからこそ二人が幸せになることを祈っています。
次巻でこの関係にも変化が起こるのか、大人なラブコメディも終盤か?
次巻もとても楽しみです。