杖と剣のウィストリア グリモアクタ ―始まりの涙―

GA文庫

 こんにちは♪

 本日の一冊はこちら

あらすじ

それは、物語の始まりを告げる『涙』――
6年前、魔法学院1年生の『前日譚』開幕!
「一緒に『至高の五杖』になって、夕日を見に行こう!」
二人の約束を胸に秘め、ウィルは幼馴染のエルファリアとともにリガーデン魔法学院に入学を果たす。
巡り合うのは様々な魔導士達。そんな中、エルファリアは魔法の才を認められ、瞬く間に魔法世界を束ねる『塔』のスカウトが届く。一方、ウィルは己に才能がないことを知り、少女と引き裂かれてしまう。そして絶望する少年は――剣を執る。
「『塔』に……エルフィのところに、行くんだ」
『杖』を掲げる魔法至上主義世界に今、異端の『剣』が産声を上げる!
大人気コミックの前日譚を原作者自らが描く至極のノベライズ、始動!


おすすめ度:★★★★★


感想


 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』作者の大森藤ノ先生原作の”コミック”の前日譚らしいです。

 自分はコミックがあるのは知らず、たまたまXで見かけたので新作かと思って読んでみた次第です。

 前日譚ということで、”コミック”を未読でも楽しめたので、読んでないけど楽しめるかと悩んでいる方は何も気にせず読んでください。

 ダンまちと似たような設定もありつつ、”なぜ”そのような状況になったのかという部分の補完が強そうだが、未読の身だと単純にいい形になっていると思いました。

 結末、冒頭につながる物語なので矛盾などもなく、いい感じに設定が練られていたというのもいい点。

 主人公とヒロインの関係性もとてもよく、コミックではどのようにかかわっているのか気になるところ。

 個人的には続き?が気になるので、少しずつ単子本を買って読んでみたくなりました。

 もちろんこれ単体でも楽しめますが、せっかくその”先”が読める場所があるならそちらも読んでみたくなりますよね。

 魔法使いに”なれない”主人公がただひたすら”目的”のためにすべてをなげうって行動する姿が本当に感動しましたし、本当に大切な”宝物”は残っているという『奇跡』もあり、ダンまち好きな人は好きな作品だと思います。

 続きはコミックだと思いますが、これはこれで楽しいので続編が出てほしいと思うのはわがままか?

タイトルとURLをコピーしました