毎日家に来るギャルが距離感ゼロでも優しくない

GCN文庫

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あらすじ

クラスのカースト最上位ギャルの不破満天は、最近ちょっと太り気味。
そんな彼女が対立するギャルにこき下ろされる緊迫の場面に居合わせ、
「お前のあだ名、金肉饅だから」の一言に思わず吹き出してしまった宇津木太一。
満天の逆鱗に触れた太一は、強制的に彼女のダイエットに付き合わされることになってしまい……。
凶暴、理不尽、自己中心――そして距離感ゼロのギャルが毎日家に押しかけてくると一体どうなる?
「こんなギャル(陰キャ)だけは絶対にない」
いや、青春とラブコメに「絶対」なんてない!!


おすすめ度:★★★★


感想


 今巻の時点では恋愛に発展するまでのきっかけとその過程の話。

 カーストトップの満天が太ったことにより周囲から侮辱されるところからスタートだが、それに付き合わされる太一が哀れ。

 それでもきっかけや目標が無理やりだったりマイナスなのはしょうがないにしても様々なダイエットを通じて信頼関係を築いていく二人の姿はまさに王道。

 問題があるとすれば、その間に”本当”に恋愛感情と呼べるものが一切ないこと。

 ただ、太一に対する満天の言動が徐々に変化していっていたのはすごいと思ったし、最終的には下ではなく対等に見るようになっていたのには感心した。

 ダイエット期間は短い気もしたが、最初と最後の周囲の見る目の変化には満天と同じように反吐が出る想い。

 容姿によって手のひらを反す周囲に一括し、さらに太一との関係をにおわせるのは面白かった。

 対等になり、ダイエットではないがスタイル維持のため運動は続ける二人が今後どのような道をたどって恋愛に発展するのか楽しみ。

 さらに何かにおわせぶりなキャラも待っているので、本当にどうなるやら…

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