王様のプロポーズ4 黄金の神子

ファンタジア文庫

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あらすじ

無色、初恋の少女――彩禍とついに邂逅!?
「スーに会いたかったんだよね……? ――おとうさん――」
はぐれ魔術師から偶然助けた少女――スーリヤ。彼女はアンヴィエット・スヴァルナーのことを父と呼び、甘えてきて!?
アンヴィエットは娘の存在を否定するも、隠し子発覚のニュースが駆け巡り!
〈庭園〉が騒がしくなる中、玖珂無色の前に融合したはずの彩禍が黒衣がいるにも関わらず現れ――。
「君はどちらにプロポーズするつもりなのかと思ってね?」
「俺は……どちらの彩禍さんも、等しく愛してみせますっ!」
初恋の少女との再会。プロポーズの約束を果たすため、〈庭園〉内で繰り返し発生する不可解な事件を解決せよ!


おすすめ度:★★★★★


感想


 まず、今巻の”主役”は残念なことに無色ではなく教師『アンヴィエット』がメイン!!!

 1巻のころから登場しているが、いい人なのだが、なかなか恵まれず、若干影が薄くなっていましたが、今巻では今までのうっぷんを晴らすかのような活躍の場が、、、

 今まで日の目に出ることが無かった面倒見の良さや、彼の魔術師としての実力。。。

 何より、彼の”過去”が最高でした。

 今回の『滅亡因子』もまた、彼の”過去”からの因縁ともいえるべきもの。

 『願いを叶える』という誰しもが望むものだが、そんなものに振り回され、愛する人と離れることになったという過去。

 彼がどれほど一途でどれほどパートナーを愛しているか、そしてそれがどのような因果によって結ばれたものであれ、本人の”想い”次第でどのようにもできるということがわかる。

 そして、ラストでは無色と彩禍の二人の選択に感動しました。

 その懐の大きさがあるからこそ無色は彩禍に受け入れられているし、彩禍もまた無色を受け入れられるのだということを実感させられるエピソードに。

 もちろん、一時とはいえ無色と彩禍がともに過ごすというレアな事象もあり、それも含めて最高でした。

 次はいったいどのような展開が待っているのかとても楽しみです。

王様のプロポーズ3 瑠璃の騎士

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