甘えたい幼馴染は「なんでも言うコト聞く券」を持って、キスをしたいと迫ってくる

ファンタジア文庫

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あらすじ

美人な幼馴染にキスを迫られ、デレまくりの青春に!?
アイドル級の美人幼馴染・日比谷沙由から恋人にして欲しいと迫られた。
しかも手に握っていたのは昔彼女にあげた「なんでも言うコト聞く券」。
どんなお願いも叶えると約束したけど、そもそも俺はお前のことが好きで……実は両思いだった俺たちは付き合うことに!
そして恋人になったから発生するカップルイベントの数々。
「はい、あーん」、「手、握ってくれないんですか?」
彼女から券をチラつかされ……もといおねだりされたら行動で示す。
相合い傘やショッピングデートをしたり、果てにはキス、それ以上だってーー!?
ヘタレ脱却のシチュエーションラブコメ!


おすすめ度:★★★★


感想


 超押せ押せヒロイン爆誕!!?

 最初の分から目を疑うような文章が飛び出してきて、一回本を閉じてしまうという衝撃。

 実際それは間違えでも何でもなく、表紙のヒロインのセリフだったのですが、こちらの予想のはるか斜め上に突き抜けるようなセリフは本当に驚愕です。

 元凶はタイトルにもある通り子供の時にプレゼントした『なんでも言うこと聞く券』といういわゆる『肩たたき券』に類をなす子供のころならかわいらしい一コマで終わったのに、、、

 なぜか物持ちがいいヒロインが、すべてを理解したうえでその券を切ってくるというね…

 そして、とても律儀な主人公もまた過去の己の所業に諦め、いうことを聞くという結構ハチャメチャな展開が続いて面白かったです。

 糖分高めの作品が読みたい方にはおススメです。

 両片思いというおいしい状況だったにも関わらず、スタートからゴールに突き抜けていくスタイル結構好きです。

 いろいろな過程を飛ばして、『なんでも言うこと聞く券』による強権によって”結婚”を迫るというある意味おいしい展開からスタート。

 その後もなんだかんだ言ってイチャイチャしつつ、ほかのヒロイン候補の登場によって嫉妬するする姿は読んでいてほっこり。

 どんな些細な事でも嫉妬するから結構嫉妬深いのはわかりますが、それを差し引いてもいいヒロインしてます。

 件の券はまだまだ枚数があるので、今後どのような機会に使うのか楽しみです。

 やはり作品を彩るには周囲の人物たちは欠かせない!!!

 ツンデレ(ツン多め)のブラコン妹に、主人公に片思い中の同級生。

 妹に関しては何やら彼女自身で画策していることがありそうなので、次巻以降その策略がどのようなものか明らかになると楽しみです。

 さらに言うならヒロインとの絡みがとてもよかったので今後も続投希望です。

 そしてもう片方の同級生なのですが、思っていたよりも深い仲。

 主人公は鈍感というより、ヒロインのことしか見ていないので、周りからの視線は何とも思ってなさそう。

 そんななので結構不遇キャラかと思いきや…

 こちらもいろいろありそうなので、過去話や、彼女メインの話があったら盛り上がりそう。

 現状は二人の糖度をあげるために存在しているが、今後もそのまま課はわかりません。

 今後どのような展開が待っており、『なんでも言うこと聞く券』の最後を使い切るとき二人の関係は周囲も含めて納得いく形に収まるのかとても楽しみです。

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