親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。2

ラノベ

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あらすじ

「今日こそ告白するんだから……!」 両片想いラブコメ第2弾!
体育祭を通して、お互いの想いの一端にふれた陸と碧。そして迎えた夏休み、二人は銀司に誘われて海の家を手伝うことになり、碧は関係を進める絶好のチャンスと意気込んでいた。
「私、この海できっと陸に告白してみせる……!」
そうして訪れた海の家には、なんと陸が中学時代に告白して以来疎遠になっていた東雲香乃がいて!? 思わぬ人物の登場に焦った碧は、浜辺のデートスポットに誘ってみたり、水着でアピールしてみたりと今までになく積極的に!?
「どう、この水着可愛いかな? 今日のために選んだんだよ」
親友ふたり、距離感ゼロの両片想いラブコメ第2弾!!


おすすめ度:★★★★


感想


 過去と向き合う第2巻。

 今巻も1巻と同じように各章の表で陸視点、裏で碧視点で話が進んでいくのは変わらず、内心でどう思っているか、その時々の慌てようを見てニヤニヤしましょう。

 今巻では新キャラとして陸の【元カノ】の香乃が登場したことで2人の関係を振り回す展開に。

 香乃との間にあった微妙な確執や、陸の”初恋”の彼女に対してお互いに一物を抱えつつも、過ごす二人だが、ぎこちなくても”普段通り”過ごせるのは見事としか言いようがない。

 恐らくすべては香乃からの問いかけである、「友情を壊してまで人を好きになるって、本当に正しいことなの?」という問いにすべて含まれていると思います。

 個人的にはすべて結果論にしかならず、感情を完璧にコントロールできるわけがないので、そもそも【正解がない問】。

 陸の側には1巻の時にも暴露した碧に対しての後ろめたさや恐らくこの問いに答えることができなかった、というのも少なからずあったと思います。

 今巻ではその問いに答え、過去の清算をし、先に進むことを…

 まら、碧も陸のことだけではなく、ずっと目をそらし続けてきた自分自身へ向き直る覚悟をするという結果的には何とも濃い展開に。

 ま、それでも二人とも結局タイミングや雰囲気が合わなくて現状維持なのですが、今回碧が決断した結末次第では物語が動き出しそう…

 関係が完成されている二人の関係がどのように変わっていくのか、次巻もとても楽しみです。

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。

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