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あらすじ
次なる暗躍は――北部の戦場を制すため、雷神の力を手にせよ!
北部に逃れたゴードンたちに反撃を受け、窮地に立たされたレオ本隊を救うべくアルの出した秘策とは――帝国最速だが、戦力外とされた竜騎士の力を得ることだった!?
「問おう、竜騎士フィン。戦えるなら……夢を捨てられるか?」
さらに、必要なのは北部の貴族たちの力。北部最大の公爵家“雷神”ローエンシュタインの協力が不可欠だが、彼らが最も憎むのは皇族の血。雷神の孫娘、シャルロッテとの邂逅を果たしたアルは過去の因縁を断ち切るべく暗躍を開始する!
「虐げられた思い出合戦なら俺も負けないからな」
最強皇子による縦横無尽の暗躍ファンタジー、選択の第11巻!
おすすめ度：★★★★
感想
今巻はガチの暗躍編。
孤立無援の状況に追い込まれたレオを救うために戦場になっている北部の統一を図るアルにどのような策があるのか。
そして良き好敵手となった竜王子ウィリアムの気苦労もうかがえる今巻だが、彼は皇都反乱時に足元をすくわれる形になったアルの策略を上回れるのか、も注目。
双方の知略をもって相対する両陣営の攻防も一線限りでしたが見ものです。
新たな仲間も発掘しながら北部統一を目指し暗躍するアルの面目躍如の活躍。
わかりやすい華々しさというのは無いですが、戦記物独特のいい味が出た話です。
そしてアルが過去に世話になった人物との再会…
北部の状況。
恩人の状況。
何より、将来への展望…
立ち止まることを赦してはくれない現状でレオを救うため、ゴードンを討つために行動する姿はいつにもまして心強く感じました。
新たなヒロイン？も登場し、すべての準備が整った今巻、次巻ではいったいどのような展開が見られるのかとても楽しみです。
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