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あらすじ
「たとえあいつが見捨てても、僕はお前を見捨てない。」
病床にある志穂乃を救う薬を作るため、必要な材料を集める司と美穂乃は、エイギーユの街の領主であり、高位の調薬スキルを持つセラフィナに教えられた薬草を求めて危険地帯「ギヴァ渓谷」へと赴く。
始めは牧歌的な表情を見せる渓谷であったが……?
魔法文字が紡ぐダークファンタジー、待望の第2巻!
おすすめ度:★★★
感想
元がノクターン発の作品なのでどうしても性的行為の描写があり、それにより物語が進みずらくなっているというのは念頭に置いて読んでほしい作品。
ファンタジーなので、もっとサクサク進行したものが読みたいや、そもそも主人公が強い作品が読みたい方は、特に本作はお勧めしない。
しかし、弱いなりに、自らの限られた”手札”で『生き残る』ために泥まみれになる姿は個人的に共感を持て、わかる人+性的描写があっても許せる方にはお勧めです。
当初からの目的である、ヒロインである美穂乃の双子の妹である志穂乃を助けるための行動も光明が見えた1巻から本巻でようやく一つの節目に…
もちろん一つの問題を解決したということは、次の問題も出てくるのですが、それは次巻以降の話。
ただ、原因が”病気”だと思われていたのが実際には何者かによる”陰謀”ということ。
少しずつ広がっていく世界観がどれほど広がるか楽しみです。
そして、世界観と共に徐々に明らかになっていく司の”過去”…
大半の作品と違って追放された経緯や、元の世界の人間関係、さらに彼自身の”元の性格”など明らかにされていないことが多い本作。
ここでも合わない読者はいると思いますが、設定が本当にしっかりしている作品なので、設定が好きな人には刺さるのでは?
まだ2巻なので続きが出るかはわかりませんが、興味がある方は是非読んでみてください。
web版では一応この先も出てますが、本当に少し進んだところまでなので、続きが読みたいところ。