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あらすじ
「クラウド。私はお前と結婚するためなら何でもするぞ?」
王国の第一王女にして風の魔剣を操る実力者、セシリアに求婚された剣聖クラウドことロイ。誰もが羨む状況だが、自由を愛するロイは何とか破談に持ち込みたく――解決策はユキナを剣聖の後継者として育成、セシリアとの決闘に勝たせること!?
格下のユキナに秘策を授けて順調に修行を進めるロイであったが、セシリアの誘惑は日毎にエスカレート。しまいには……「クラウドは裸同然の私を見て初心な反応で可愛い奴だったぞ、ユキナ」「……裸同然?」予想外な女同士の場外戦に発展!?
剣魔極めし最強の力は、王女の愛すらも掌握する!
おすすめ度:★★★★
感想
今回のメインは王国の姫君。
『剣聖』に憧れ、クラウドが現れたことでその道を閉ざされるだけならよかったのだが…
幾度も『剣聖』に挑み、いつしか”挫折”したもの…
他所から来たクラウドを王国につなぎとめるために取った手は、方法はどうあれ過去を見ても有効な手なのは間違いなく、個人的にもからめ手ではないにしてもクリティカルな策なのでいいと思った。
まぁ、『剣士』としては上を見ることを忘れて、”現状”に満足してるのならその先は無いので一人の”女性”に戻るのもいい機会だった?
それらを良しとしないロイはこちらもある”策”を考え実行。
様々なタネをまき、逃げられない状況下で部の悪い賭けをするというものだが、育成も、駆け引きもしっかり楽しめることが出来たのでそれはよかった。
今回のことでライバルになった2人、そして”上”を目指すことを思い出した姫様は今後どうなるのか気になるところ。
そして、今巻登場したユキナの祖母。
彼女の言っていることは結構的を得ているのでその部分だけでも読んでもらいたい。
帝国は帝国でやはり一枚岩ではなかったし、情報を流している人物も人物だっただけに驚いた。
親衛隊との戦闘もあったのだが、ロイが新たな力を見せてくれたのもあるが、それでも結構すんなりいったので個人的にはもう少し欲しかったところ。
親衛隊も半分になり、ここからの戦闘はどうなるのか…
主要メンバーの立ち位置も変わってきて、ロイの争奪戦も過激になってきたが、今後どうなるのか???