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あらすじ
「お前は追放だ」。その一言で最強パーティからクビ宣告された荷物持ちの少年・要零音(かなめれおん)。
だが零音は逆境にめげず、自分だけの創造系スキル【デウス・クレアートル】を駆使して、唯一無二の異世界攻略を目指す! 逆転の切り札は、異世界の平凡な品々から生み出される「アイテムダンジョン」!
同じく落ちこぼれのワケあり美少女たちとともに「俺だけ作れるボーナス・ダンジョン」を探索&踏破して、地道にコツコツ成り上がれ! 知恵と絆で超ハードモードな異世界を生き延びる異色の青春ダンジョン英雄譚、ここに開幕!
おすすめ度:★★★★
感想
学校転移+追放成り上がりもの
表紙の右下にいるマスコットに惹かれて購入しました(笑)
主人公のナビゲーションキャラかと思ったら後半にしか登場しないし、別のキャラ(ヒロイン)のスキルだったので、思ったより出番が少なくて残念な気分になりましたが、話の内容的にはとても好みのタイプ。
クラスどころか学校全体で転移し、そこで得た”スキル”を使って成長していくものだが、追放ものあるあるだが、『基本』役に立たないので追放されてからその真価が発揮されていくタイプ。
序盤からタイプの違う二人のヒロインと共にダンジョンに潜るわけですが…
【死に戻り】が許される世界であってもその”恐怖”におびえ、恐怖するのは本当に好みの展開です!
また、そのことに慣れることも諦めることもせず、自分に”出来ること”で行動するのは本当にすごいことです。
さらに、多くの作品が追放されてすぐに強くなるのに比べて本作では本当に地道に地道にレベルが上がっていくのがいいですね。
1匹の魔物を倒すにも戦略を練り、安全マージンを取り、、、なにより”作業”になり切っていない。
ページ数の関係でどうしても省略する部分はありますが、初戦闘から相手を見くびらず、自分たちの手札からどのように行動し、相手を攻略するかを徹底的に行っているのが印象的。
そして、ダンジョンの攻略において本来なら”モブ”として一切出てこない”一般人”も一緒に成長していることこそが本作の一番の違いだと思います。
ともに行動することで信頼関係も生まれていますし、それによって助かっている部分も多い。
こういう現地民との交流が深いのも個人的に評価すべき点。
なにより、冒頭でも気になっていたマスコットが本当に可愛い!!!
顔文字や行動で自分の意思を伝えてくる様子は本当に可愛いです。
どこか殺伐になってしまうダンジョン攻略において癒しになってくれる存在はやはり大事です。
1巻の時点ではそこまでですが、今後どの程度インフレが起きるかによって読むか決まると思っています。
ほかの作品と同様に理不尽に急成長を遂げるのか、それとも一歩一歩を確実に今いるメンバーたちと進むのか…
なんにしても今後を楽しみにしたい作品です。