友達の妹が俺にだけウザい11

GA文庫

 こんにちは♪

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あらすじ

「センパイなら失踪中ですが何か?」
乙羽が彩羽の役者活動を認める条件、それは――明照が彩羽のプロデュースから降りること。彩羽の未来のため、明照はひとり姿を消した。
明照不在の《5階同盟(with リーダー代行音井さん)》は大混乱に!
しかし、明照がただフェードアウトするはずもなく――。
消えた明照の行方と思惑、そのすべてを知るのは……UZA文庫のアイドル編集・綺羅星金糸雀!?
「カナリアさん。ご飯にしますか? お風呂にしますか? それとも――」修行パートで社会人アイドルお姉さんに飼われてドキドキ!?&主人公失踪中にクリスマス突入!な大人のいちゃウザ青春ラブコメ第11弾☆


おすすめ度:★★★★★


感想


 はい…

 先日の『東京レイヴンズ』と同じように続きを待ち望んでいた作品その2。

 前回の10巻の発売日を調べてみると2022/10と約2年半ぶりの新刊ということで驚きましたね。

 その間にも同著者の『義妹生活』や新作は発刊されていたので本作だけ出なかった理由が知りたいところですが、先生もいろいろ忙しそうにXで発言されているので、新刊が発売されただけ良しとしましょう。

 アニメ化もありますし、流石に打ち切りは無いと思っていたので本当に良かったです。

 さて、前述した通り2年半という期間が空いたのでどれだけ覚えているかというところですが、安心してください、冒頭で前回までのあらすじがあるのである程度すんなり物語に入ることができます。

 端的に言って今巻は明照の修行回。

 『五階同盟』ないしは『彩羽』をめぐって乙羽と交渉した結果”大人の世界”にこのまま行っても足手まといになるということを感じ、”効率的”に行動するためにその世界を学びに行くという流れ。

 以前『五階同盟』で合宿した際の伝手を使って修行先に行くのですが、一応あの時点でいろんな伏線はあったんですね。

 明照がプロデュースしない状況はあの時にすでに経験済み。

 ある程度の形は違えど、あの時点でも”不在”でも機能するということが証明されていましたからね。

 そして今回助けを求めたのも明照と形は違えど同様のことをしているカナリアのもとへ。

 彼女の活動をそばで手伝うことで”大人”の世界を実感していく明照。

 個人的にはその間に愚痴っているカナリアのセリフに刺されたり同意したりと思うことはありましたね。

 そしてまた、カナリアが抱えている”トラウマ”とそこからの教訓については同意できる部分が…

 この部分に関して語りだすと深堀や結論の出ない議論が巻き起こりそうなので、是非読んで感じて、考えてみてほしい。

 そんな流れをうまく1冊にまとめたなぁと思いつつ、ラストでは次巻に向けての動きが…

 明照が成長しているのなら、同期間”元”役者である乙羽と海月に育てられた彩羽がどうなっているのか楽しみです。

 問題は作者である三河ごーすと先生が作家業とは別に結構忙しくなりそうなのでいつ発売するかはもう待つしかなさそうということ。

 今巻は結構綺麗に終わっているので、前巻みたいにモヤモヤしないと思いますが…

 そんな本編とは別に個人的に注目しているのが影石姉妹ですね!!!

 なにやら面白いことになってきているこの姉妹。

 どう転んでも面白い展開しか待ってなさそうなのがずるい。

友達の妹が俺にだけウザい10

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