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あらすじ
あの頃、好き同士だった二人―― いまはお隣同士。
一緒に過ごした時間が、俺たちを“家族”にしていく。
毎日会社と自宅を往復するだけの日々を送る堀越京也。
そんなある日、京也が高校時代に好意を寄せていた水瀬彩奈が義娘の愛莉と一緒に隣に引っ越してくる。
十年ぶりの再会に少し戸惑いつつも、彩奈が愛莉を引き取った理由、そして誰にも頼らず生きてきたことを知った京也は、彼女を放っておけず自然と彼女たちに関わるようになる。
ぎこちなくも温かな時間を重ねるうち、三人はまるで家族のようになるのだが、彩奈から「もう、君には頼れない」と距離を置かれてしまい……。
これは好き同士だった二人が“家族”になる物語。
おすすめ度:★★★★
感想
社畜主人公が精神的にも体力的にも参っていた際に再会したヒロインに『お願い』したことから始まる社会人ラブコメ。
『家族』というものに飢えている二人+義娘の関係もよく、”本物”の空気も感じられるのがいいですね。
子供が関わってくる作品は大体そうなのですが、子供の聞き分けがいいのはいつも通りなのがやはり引っかかる部分はあるが、経緯が経緯なだけに納得できる部分も…
こういうところ納得させるの大変ですが、基本的に子供系が好きな方には刺さるかなと。
個人的には似たようなものがすでに出過ぎていて何とも言えない感覚になっていると言えばなっているのですが…
そんな感じの聞き分けのいい義娘と共に”家族”を目指す話ではあり、一貫性もあるので読む分には入り込みもしやすく楽しかったです。
社会人ラブコメですが、職場環境というものはあまり出てこず、帰ってきてからのアパートの話がメインなのもよい方向性。
一人の回想の時間なども個人的には好きなほうですが、やはりラブコメと言えば絡みがあってこそという部分もあるのでそういう意味ではほぼ3人の話だったのはよかったです。
そして、ラストではうまく伏線を回収して終わるというのも粋な計らいだと思いました。
心温まる話なので気になった方は是非。