俺は知らないうちに学校一の美少女を口説いていたらしい3

HJ文庫

 こんにちは♪

 本日の一冊はこちら

あらすじ

学校一の美少女斎藤玲奈への好意をついに自覚した田中湊。
早速バイト先の先輩女子の柊“玲奈”に恋愛相談をすることに!!
「あー実は、彼女のことを好きだって気付きまして」
「え!? た、田中さん。す、好きなんですか!?」
想い人本人に相談していると全く気づかない湊は、無自覚に惚気まくる! 更にバイト先の同僚にしてからかい女子の七瀬舞と玲奈、湊の三人で映画館に行くことになり――!?
好きな気持ちを互いに隠し切れない大人気ラブコメ、第三巻!


おすすめ度:★★★★★


感想


 玲奈への恋を自覚した湊による無自覚口説きをニヤニヤしながら読む作品で、本人だと気づかずにひたすら”答え”を求めるさまは見ていてとても面白かったです。

 自分の気持ちを理解したことで玲奈を見る目も変わり今までは流せていたはずの細かい仕草にも目が行くようになり、結構末期状態に…

 そんな微妙にギクシャクしながらもいちゃついている二人を見つめる同級生や後輩たち。

 玲奈の気持ちにも正体にも気づいていない何事にも一途な港はどのように進んでいくのか…

 港の一直線というその気質はある意味では見習いたい部分ではあります。

 けれどもせっかく自覚した玲奈への想いもそのつながりは”本”の貸し借り。

 それが無くなれば玲奈に合うことはなくなり自然消滅するだけの関係だと思っているようですが、その玲奈自身も港にご執着。

 そんな玲奈がその小さな接点を途切れさせるわけがなく、更なる繋がりを手に入れるために提案をしますが、その提案もこの二人らしい何ともじれじれしたもの。

 そんな感じで両片思い(片方は相手の気持ちを知らず。片方は相手の気持ちが痛いほどわかってる)状態で、お互いに小さなアプローチを繰り返していくのももどかしくもいい感じ。

 ただ湊が奥手+疑い深くて話が全く進まない。

 前提として玲奈と自分は釣り合っておらず、玲奈に友人以上に認識されていないという認識なので、玲奈が頑張ってアプローチするも動揺はするが真に受けることはないという何とも言えない状態に…

 そのくせ柊状態の彼女に”相談”としていかに玲奈のことが好きなのかを”本人”に熱弁するさまは何の罰ゲームなのか…

 もちろん好きな異性からそんな熱烈な告白をされれば嬉しいに決まっていますし、玲奈自身も自分の顔を隠すのに必死に…

 そんな惚気を聞かされる周囲…正直さっさと付き合えよ!!!という状態に。

 今巻では終始こんな感じで山場という山場は特になく、ただひたすら惚気られ、無自覚のいちゃつきを見せられるというある意味過酷な巻。

 唯一の救いは周囲のキャラクターたちがこちらの気持ちを代弁してくれるような行動を取ってくれたり、二人をからかってくれるのが救いです。

 そして1巻の時から気になってはいた伏線が徐々にその全貌をあらわにしていきます。

 湊と玲奈の関係がどのように進んでいくのか気になりますが、もう一組の動向も気になりますし、あの二人が合わさったらどのような化学反応が起きるのかとても気になるところ。

 次巻ではもっと大きな動きを魅せてくれることを期待できる作品です。

蛇足


 実は本作の主人公の湊に結構共感できるところがあるんですよね…

 本屋の新刊コーナーに吸い寄せられるのは言わずもがな、というか初めて入る場所や行く場所で最初にチェックするの本屋なので本当に一緒ですよねぇ…

 今でこそラノベを中心に読んでいますが、もとは雑食で気になった本は結構読んでいたりします。

 ちゃんと純文学って呼ばれるものも読んでいたんですよ!!!

 流石に修学旅行で本を買うようなことはしませんでしたが・・・(中学時代は覚えていませんが、高校の時は海外だったので流石に現地で買うのは厳しい)

 まぁ、代わりと言っては何ですが、大学の卒業旅行でゼミのメンバーと旅行に行った際には10冊くらい途中で本を購入して旅行中ずっと読んでいましたね…(いい思い出だ)

 紙の本は収納スペースに限界が見えた+収納スペースの物理的限界が来ていたので電子書籍に移行したという経緯が…

 一応お気に入りの本は紙でも買っていますし残していますけどね♪

 ほしい本があってほおずりしたことは・・・ないはずですが結構似たことはやっているので結構笑えない内容でした。

 ちなみに、原作がある映像作品は最近は見ないようにしています。理由はお察しの通り原作が欲しくなるから…

タイトルとURLをコピーしました