EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の超能力学園OO〈上〉

ラノベ

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あらすじ

夏休みも終盤に差し掛かってきたある日、住良木達の通う学園都市周辺が謎の大雨で水没!?
 学園には避難してきた神々が集まり、ちょっとした共同生活感を得ていたゲーム部一同だったが、どうやらこの災害は創世神の“誰か”が引き起こしたものらしい……?
 やらかしたのは一体誰だ? 急遽、各国神話代表による神列会議が開かれることに!
 ギリシャの海神ポセイドンやアイルランドの大地母神アンヌ等、錚々たる顔ぶれが揃った法廷バトルの行方は――!?
 数多の神々が“学生”として顕現化した90年代の立川学園都市を舞台に巻き起こる、天地創造&レトロカルチャー・グラフィティ。学園ミステリー編、開幕!!


おすすめ度:★★★★★

一言:今巻も大変面白く、様々な分野の深堀がされており、興味深い内容も多々あり、次巻の展開がとても楽しみになる1冊。

   本当におススメなのに知り合いに聞かれて答えても誰も買おうとしてくれない…やっぱりページ数がネック?


感想


 『神々のいない星で』も三冊目。

 今回は以前の巻とは違って表紙から騒がしい感じに。

 今回は上巻ということで、事件の発端とそれにかかわる諸々の説明がメインとなっているが、、、出見がそんなおとなしくし行動するわけがなく、最初から飛ばしている感じがなんか安心できました。

 先輩に対する『巨乳信仰』はいつものことなのですが、そこにさらに母親枠として木戸にもその恩恵が…

 そんなことが分かった出見の行動はさらに予測不能になっていくが、それでもバランサーや桑尻とのやり取りは煽り(煽られ?)と安定の面白さが。

 正直このやり取りが見たいために読んでいるふしもあるので毎回楽しみにしています。

 そして本作ならではの話題として、90年代の日本の文化や神話の深堀に考察がやはり素晴らしい。

 今巻ではよく利用するものでわかりやすい『カラオケ』が上がっていましたが、発祥やどのように広まり発展していったかを細かく描写され、自分が興味ある分野なら興味深く、興味が無くても新しい発見が多く、その商品やサービスの成り立ちは雑学としてとても有意義な内容に。

 本編から脱線してそういったものの話題をするからページ数が増えたりするのはわかっているのですが、脱線しつつもそういったものがとても面白くほかの作品でも変わらない部分なので今後もこういった雑学を楽しみにしています。

 もちろん90年代が題材なので年代の方は懐かしいという思いがあったり、知らなくても利用しているもののルーツを知るきっかけにもなるのでギャグテイストで語られても結構ためになること書いてあるんですよね…

 本作のメインとなる神話についても今までも様々な考察に図式も加えてわかりやすく解説されていますが、今回『アジア』について語られていますが、正直この話題自分は知りませんでした。

 そしてそこから各神話の遍歴を語られるのでそっち方面もとても勉強になりますし、学校ではまず教えられない分野なので好きな人は是非読んでみてほしい内容です。

 

 今回の事件の核心に近づく後半に至っては各神話の洪水神話がメインとなる話題+『裁判』という言葉だけなら物々しいものですが結構ゆるい感じが何とも”らしさ”をかもしだしており、特にシリアスにあり過ぎずいい塩梅で楽しめました。

 ここでもそれぞれの神話における深堀がもちろんあるのですが、一番印象に残ったのはやはり『四文字』による理不尽…

 たびたび引き起こされる彼の理不尽の数々ですが、いつどのタイミングで発動するかは流れとか関係なく唐突に発動されるので毎回驚かされますが、あんなことをやられたら笑うしかないですよね。

 いつものゲーム部の面々意外にも今回は学校のほかの部活の面々も関わってくるので新キャラや今まで絡みが無かったキャラも多く一気に登場人物が増えた気もしますが、アイコントークという強みがうまく生かされ、だれが話しているかを一目見てわかるので急に増えても混乱することなく読めるのはよかったです。

 個人的に残念だったのはせっかくゲーム部の顧問になったのにあまり絡まなかったサラーキアですが、今後どのようにかかわっていくか楽しみです。

 別にゲッサンが悪いわけではないんですけどね…彼は彼でとてもユニークなキャラになっているので好きなのですが(いじられキャラとして)…

 次巻は今回の事件の解決編?だと思うのでとても楽しみに続きを待ちたいと思います。

 アイコントークになって読みやすくなっているので、本の分厚さに惑わされず読んでみてください。

 恐らく思った以上に読みやすいと思うので。。。

EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の超能力学園OO〈下〉

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