こんにちは♪
本日の一冊はこちら
感想
文化祭でカップルイベント制覇!?
秋祭りを契機にまた少しその関係を強固にした正市と十色。
そんな二人が次に挑むイベントは文化祭&カップルグランプリ!!
「最高最強のカップルであることを証明するよ!」
十色の宣言と共に、恋人アピールのため思いきり文化祭デートを楽しむことに決めた二人。狙いは優勝のつもりが、グランプリにはなんと恋人未満な友人たちもペアを組んで参加するようで……
「……本物のカップルって、どんなのなんだ? 教えてくれよ」
幼馴染で偽装カップルな二人の、本物より本物らしいラブコメ!!
おすすめ度:★★★
感想
表紙で十色がメイド服着ていることからほかのラノベと同様の文化祭イベントかと思って読み始め、一時こちらの予想を外され、ワクワクしていたのだが、梯子を外された感が…
正直メイド服とか無理やり着せなくてもよかったよ…
とりあえず読んでいてがっかりした瞬間だったので…
さて、それでも偽装恋人と言っても勝手知ったる幼馴染が一番楽しめ、さらにクラスの総意を汲むような案が出てきて、さらにこちらの予想から外れた内容だったのは斬新でよかったです。
前の巻から徐々に自分の気持ちの変化に戸惑う十色の心境の変化がなかなか秀逸。
距離感や、空気感というものは変わらないが、内心が結構変わってきているあたりがいいですね。
そして十色と正市の周囲もまた、変化し始める。
文化祭という日常とはまた違った空気が漂う中、様々な動きが…
それらの集大成が文化祭の一つのイベント、カップルグランプリに集約されるのはいい動きですね。
周囲の人たちに対しての想い、自分たちの偽装とはいえ”恋人”としての想い。
すべてが複雑に絡み合いながらも紡がれる結果には…
二人の想いが変化し、そろそろ”偽装”という言葉が外れるか?
意識し始めた二人の今後が楽しみです。