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あらすじ
兄の婚約者に恋した高校生と、婚約者の弟に愛した人の面影を重ねてしまう女性が、
やがて幸せに至るまでの日々を綴った純愛物語第2弾。
亡き兄の婚約者・志穂と同居することになった高校生の稔。
複雑な関係にはじめは戸惑っていた稔だったが、志穂の優しさに触れていくうちに同居人として、そして共に兄の夢を叶える協力者として、仲を深めていった。
夏休みに入り喫茶店の勉強に本腰を入れていた稔は、志穂の提案で旅行に行くことになる。
悠香と帆乃香も加わり四人で避暑地に向かった一行は、束の間の休暇を満喫していく。
だがその一方で、志穂の瞳には時折哀愁の色が浮かぶ瞬間があり――。
志穂の兄への想いを知る度に、稔の胸にはいつしか誤魔化しようのない、とある感情が芽生え始めていく。
これは、同じ痛みを知る二人が、やがて幸せに至るまでの純愛物語。
おすすめ度:★★★
感想
二人が付き合い、三人の”夢”である『子猫食堂』を開くための道筋の物語。
残念なことに今巻で打ち切りっぽいのでこの先は見ることはできませんが、ここからどのように気持ちを伝え、亡き兄を乗り越えたのか気になったところ。
一応今巻ではより明確に”夢”への一歩を踏み出し始めたところ。
形は違えど商業活動と保護活動を両立している人の下を訪れ、『現実』を教えられ…
”協力者”や地域や国の”補助制度”にも手をかけ、これからというところだったので残念。
そして、恋愛面については本編で稔が志穂に対する気持ちを自覚。
志穂も志穂で日記によってその内心を吐露し気持ちが傾いているという個人的には読んでいて一番面白い状況。
しかし、どのエピソードをとっても”兄”の影が強すぎたのがダメだったか…
二人が目指した”夢”ももとをただせば”兄”のモノ。
そして何をしてもどこに行っても”兄”の存在が出てくるわ、都度”兄”と比べられるはと、しょうがないと言えばしょうがない展開でも、やり過ぎ感はあり、恐らく受け付けない人が多かったのでは?
結局ラストも稔が悩み、選んだ志穂へのプレゼントも”兄”のプレゼントの”材料”のように思わせる展開だったのはちょっと…
展開や二人の距離感はよかっただけに残念ですが、こういう世界なので気に入った本が続くことを祈るばかりです。
最後には全員が笑って終わる展開になっており、キリもよかったので突然の打ち切りでないだけよかったです。
次回作も応援しています。