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あらすじ
『スペル&ライフズ』――魔法(スペル)と召喚獣(ライフ)をこの世に顕現させる異能のカード。
17才の少年・桐谷駿(きりや しゅん)はそれらを操る力に覚醒したプレイヤーだ。
全てのプレイヤーが集う人工島・色藤島(しきとうじま)にて、駿はある日、不正渡航者の少女・萌葱咲奈(もえぎ さな)と出会う。
非プレイヤーの咲奈は、この島で行方不明となった姉を追ってきたらしく――?
とある事情から咲奈に協力することとなった駿は、駿の恋人を自称する少女・ミラティアとカードを駆使して調査を開始。
その人探しはしかし、異能の力に魅入られし存在の意志と思惑に繋がっていた。
導かれるように、駿はカードを巡る戦いへと巻き込まれていき――。
異能と頭脳、そして恋人。
切り札は――その全てだ。
おすすめ度:★★★
感想
カードを使って魔法や召喚獣といったもので戦う現代ファンタジー作品なのだが…
カードゲームをやっているからなのかどうかは置いといていろいろと釈然としない…
最初というか、中盤くらいまではそういうものなんだという感じだったが、最終的には”ご都合主義”の連続。
限られた手札でどのように相手を倒すのかということではなく、最後にものを言うのはどちらの【チート】がより【チート】かということ。
内容はというと、基本的にはサブタイトルの通りシスコン姉妹を救うために情報を集めたりきな臭い集団の元に赴いたりといういかにもという感じ。
最終的には結構空気になるルールがあるのでカードによるいろいろはバトルパートのみ。
現代ファンタジーとしての設定としてはとっかかりやすいものとなっているだけに、カードに関してもう少し深堀してもよかったか?
中盤にあった頭脳戦のほうが見どころとしてはよかったので、今後こういうのを増やしてほしいところ。
ラストにはちょっと不穏な感じになっていたので今後の展開次第で期待値が変わる作品。