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あらすじ
「んじゃ、勇者として――魔王攻略を始めようか」
ゲームで全てが決まる世界【ディスボード】――この世界に来て気づけば一年が過ぎていた空と白。世界が二分され全面衝突も秒読みの中、有効な対策を見出せずにいる空達の前に突如、空気を読まず妖魔種――そして『魔王』が現れる!
「くぁ~はっはっは!! 怖れ戦き震えよ勇者一行! ついに我ら魔王軍が世界を滅ぼす時が来たのだッ!!」
「世界滅ぼすにしても今じゃねぇだろ空気読めよ空気を!」
――果たして、特に勇者の使命に目覚めたわけでもない空達は、攻略不可能とされる超難関ダンジョン『魔王の塔』に向かい、“希望”のみを武器に絶望と戦うことに――!? 大人気異世界ファンタジー第12弾!!
おすすめ度:★★★★
感想
騙された!!!
今回の相手は表紙の『女性』が『魔王』だと思ったのに…
ふたを開けてみれば違うほうが『魔王』だなんて…
まぁ、マスコット枠に収まりそうなのと、このうっぷんは早々にイヅナが晴らしてくれたので良しとしよう。
なにかいろいろと壮大なオープニングを飾っていたが、空と白がディスボードに『拉致』されて作中では1周年というおめでたいことに。
『人類』は半分に割れ、今まで遊んだ種族以外が敵対関係にあるとはいえ、二人にとっても世界にとっても一つの節目。
いつもそばで支えてくれるステフを始め、メインメンバー総出演で祝う場面は1巻のころから考えると凄まじいですね。
そしてこの世界でなら『祝われる』という二人の感情もまた…
それとは別にして空の脱童貞は遠のき、さらに成長の兆しが見えない白は己に絶望、そして周囲はいつものノリと大変楽しかったです。
そして今巻のメインにして今回の『ゲーム』の内容がすさまじい。
今回はゲーム開始から攻略まで一気に行くことはなく、今巻では主に『謎解き』となっており、舞台設定を理解するのに務める巻。
とてもあいまいな『希望』
RPGのようなシステム
そして今回のラスボス『魔王』について
その裏に隠された真実、さらに手出しできないところで刻一刻と動いている他種族…
悲しき真実にいったい彼らはどのように立ち向かうのか、、、
結構いいところで終わり、とても気になる最後でした。
『魔王』に対していったいどのような回答を用意するのか、そして周囲の状況をどのように打破するのか次巻もとても楽しみです。
※『魔王』に対しては恐らく『所有権』が鍵を握っているのかな?