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あらすじ
新たなる自称『姉』シリカが登場。 そして始まる『姉力対決』!?
「よし、決めたぞ! こいつを、私の弟にする!」
レイラの姉・シリカが帰ってきた。武闘派として有名な彼女はアルヴィンの実力を見た途端、自分の『義弟』にすると宣言。
そのためにアルヴィンとレイラを結婚させようとするが――
「ダ、ダメだよ!? アルくんは、私の弟なんだから!」
当然アルヴィンの本当の姉・セシルが黙っていない。どちらがアルヴィンの姉に相応しいか、セシルとシリカの間で姉力(?)勝負が勃発。直接対決から膝枕勝負まで、二人に振り回されるアルヴィンだったが、一方で勝手に結婚相手にされたレイラの様子も何だかおかしくて――大人気学園ファンタジー第2弾!
おすすめ度：★★★★★
感想
まさにお見事というほかない話の展開に脱帽の一冊。
表紙、あらすじ、話の展開すべてが”偽り”であり、今巻のメインヒロインは別にいたというのがわかったのも実際に種明かしされてからという驚き。
最終局面までその流れを隠し通したのは本当にすごいと思いましたし、彼女の想いや役割を考えたら確かにあり得る内容でした。
予想を超えてくれる展開が好きな人には好きな巻だと思います。
さて、では表紙の新キャラが活躍しないのかということですが、もちろん活躍します!!!
偶然アルヴィンと出会い、その強さに惹かれ、『いつでも戦えるように』という頭の悪い思考の果てにレイラと結婚させ”義姉”になろうとする頭の悪い人物…
登場から頭のねじが外れているのはわかっていたが、、、登場するたびにその考えは更新された気がします…
きっとそれも作者様の思い通りだと思うと悔しいのですが、彼女の行動が突拍子もなく、実力も相当なので今巻のメインだと言われても全く違和感なかったのも事実。
そして、その徹底した”強者”と”弱者”の区別も、彼女の想いを知った時納得してしまった…
彼女の考えをどれほどの”強者”が行うことができるか…
たいていのものは”弱者”を食い物にするか、見ないことにする。
とても崇高な精神の持ち主だと思います…（言葉足らずなのと行動がひどいのであまり擁護できませんが…）
そしてそんな暴挙を赦さないブラコンが本作にはいますね…
それが本巻の騒動の一端なのですが、コメディ調も含まれていてとても面白い形に仕上がっていると思います。
”義姉”だからこそ”義弟”に守ってばかりの自分を変えようと頑張っているのも好感が持てる部分。
普段の言動が言動だけに勘違いや誤解が多くみられますが、彼女の考えは徹底されているので自分は好きな部類です。
今巻の騒動を経て一歩自分の殻を破ることに成功した今巻のヒロイン。
次巻ではいったいどのような騒動が待っていて、さらに大好きなアルヴィンをめぐるラブコメはどのような展開を見せるのか、続きがとても楽しみな索引です。
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