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あらすじ
夢の大学生活、夢の一人暮らし――全然ひとりにさせてくれません
大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。
その部屋には――文芸サークルの清楚系美少女・西園寺春香が常に入り浸っていた。
その可憐な見た目とは裏腹に、お酒に依存する彼女にとって、深酒で寝坊しても講義に間に合うこの部屋は都合が良いらしい。
「襲えるなら襲ってくればいい。でも君、ボクをどうこうするつもりはないだろ?」
と、朝も無防備な下着姿を晒しながら安心しきっている。
「ちょっとぐらいなら相手するよ?」
なんて挑発もしてきて――。
さらに、彼女のほかにも大学でも有名なS級美少女たちが理由をつけては部屋に転がり込んできて――!?
彼女が依存してきたものは、彼と過ごす中で形を変える――。
おすすめ度：★★★★
感想
タイトルから得た第一印象は「メンヘラ系」や「ヤンデレ系」をはじめとしたタイトル通りの依存系のヒロインとのラブコメと思っていたのですが、内容はそんな感じではなく、依存”先”も様々。
さらに本作では主人公のセリフは一切なく、思考だけが読めるタイプでどのような会話がされているのかを想像しながら読むと面白いです。
また、人間関係や周囲の環境など、考えさせられる内容も…
そのようなタイプの作品なので、読者は選ぶと思いますが、刺さる人にはどこまでも刺さる作品なので、冒頭だけでもいいので読んでみてください。
本作では三人のヒロインがそれぞれ異なる「モノ」に依存しており、一般的にそれは『よくないもの』として認識されています。
しかし、現実でも依存している人はいて、、、
それに依存してしまった理由もそれぞれで、そんな人間ドラマ的な一面も。
主人公はそんな彼女たちと共感できる部分と共感できない部分でしっかりと線引きされており、さらに単なる好奇心から始めたモノや薦められて始めたモノなど、結構一般的な大学生活の様子が見れるのでは？
依存先が「モノ」になっていますが、ジャンルにラブコメも見え隠れしているため、彼女たちがどのように主人公に近づいていくのか楽しみです。
不健全な大学生活が描かれていますが、それでも彼ら彼女らにとっては人生の一ページですし、何を思って依存先の「モノ」に手を出したかもとても理解はできる内容。
一風変わったラブコメを読みたい人にはおススメの作品です。
是非続巻が出てほしいですね。
