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あらすじ
昔から何かと女性関係のトラブルに巻き込まれる俺、九重雪兎。
冴えわたる女難によって発生した停学騒動も解決し、その中で俺は周りの人達から向けられる好意に気付くことができた。
まだ自分の好意はよくわからない俺だけど――
「私の役目は終わったのね。……もうあの子には必要ない」
最近姉さんの様子がいつもと違う方向でおかしい気がする……。
そして迎える夏!
部活に汗を流したりナイトプールや海水浴に行ったり脱衣麻雀したりするこの季節、俺の周りの騒動の種は尽きないようで……!?
傷つきすぎた彼と傷つけた彼女達が歩み出した勘違いラブコメディ、第3巻!
おすすめ度:★★★★
感想
相変わらず頭のねじが何本も外れている面々がおりなすラブコメも3巻。
1・2巻では主人公である雪兎の歪さと周囲のヒロイン達との出会い、後悔から始まり、普段ではお目にかかれないようなイベントの数々をこなして雪兎が前を向くまでの話で、今巻からラブコメ色が強くなるのかと思いきや…
平常運転でくるっている面々が普通のラブコメをするわけがなく…
今巻はどのように展開するのか最初から楽しく読ませていただきました。
その中でも今巻のメインは雪兎の姉。
母親と同じく壊れ始める初期の段階で心に傷をつけた人物で、重度のブラコン(←これ重要)に進化を果たした彼女が今巻暴走を始めるのはいい感じ。
確かに今までの雪兎の態度などを考えれば前向きになったとわかっていてもしょうがない勘違いだと思いますし、その考えに至ったのもわかります。
そんな彼女の心の動きが見え隠れしつつ、どれだけ葛藤したことか…
一応最後には丸く収まったが、、、今まで抑えてきた彼女の”欲望”がどのように暴走するのか…
母親、叔母、隣人…ここらへんを見るだけでヤバめなのはわかります。
きっと次巻では今巻まで以上の活躍?をしてくれるでしょう。
ちなみに、主人公の雪兎に関してですが、彼の行動についてはもうあきらめて笑いましょう。
波乱万丈な彼の生き方をいちいち考えてても答えはないですし、周囲の人脈もよくわからないことになっているので(笑)
あ・中盤まで引っ張ったバスケの道場破りネタは個人的にはツボりました。
一つ残念なところをあげるなら場面転換が急すぎて時系列等を見失いかける点かと…
web作品なら自分も結構そうなのですが、更新されるたびに読むくらいで、通しで読むのは最初か、よほど気に行って周回する時くらいなのでいいのですが、、、
書籍だと”通し”が普通なので、もう少しわかりやすくしてもらいたい。
1・2巻だと登場人物も多くなく、場面転換もわかりやすくなっていたので余計ストーリーが散らかった印象に感じたのが残念。
内容もキャラクターもいいので、次巻に期待。
←俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 2