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あらすじ
わたしのこと、好きになっちゃダメですからね!
中学三年生の3月、僕・若葉野瑛登は志望校の合格を機に告白したんだ。塾で出会った一つ年下の女の子。苦い初恋の思い出――。
そのトラウマを引きずって、自堕落に過ごしていた高校一年生の夏のある日、僕に家庭教師の依頼がきた。その依頼人は芽吹ひなた――僕がかつて失恋した女の子だった! 志望校を目指すひなたの熱意に打たれ家庭教師を引き受けた僕。もちろん教え子には恋愛感情なんか持たないぞ! 「先生とわたしだけの秘密、ですね」「合格するまで毎日、先生の授業を受けたいな」ちょっと待って、やっぱり僕の教え子が可愛いすぎる……でも教え子には恋愛感情なんか持たないぞ!!
リアルタイムで紡がれる、ちょっと不器用な二人のラブコメ、開幕!
おすすめ度：★★★
感想
年相応の恋物語が読みたい方は是非という作品。
中学生という年頃の二人が徐々に自分の中にある恋心に気づき、近づいていくという物語。
受験というゴールに向かって家庭教師の先生と生徒という形で、”進路”を真剣に考えるという姿も印象的。
時系列ごとに順序良く並べられ、淡々と進んでいく物語なのでダイジェスト感はあって好みはわかれる。
”恋”に気づかず主人公にアプローチを続けるヒロインと、生徒に手を出さないように気を張る主人公という絵面もいい感じ。
一応ラストのほうでは”親”と”自分の理想”という形で『進路の対立』というよくある形になり、何とかヒロインの望む方向に勧められるように動く姿はよき。
続巻が出るかはわかりませんが、読み切りとしてもちょうどいいボリュームになっているので気になる方は是非。
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