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あらすじ
大司教ヨハンの未来予知を攻略し、北部反乱を平定したエルメスたちは教会本部から呼び出しを受けた。
意を決して向かった教会本部に待っていたのは、行方不明だった第二王女にしてリリアーナの姉であるライラで……!?
そこで持ちかけられた大司教討伐作戦に身を投じていく中で、教会内部で「創成魔法」の真実、さらにこの王家争いの全てを裏で操る『組織』の全貌が徐々に明らかになっていく。
そして、エルメス率いる第三王女陣営の中に潜んでいた“裏切り者”がついに動き出す――
無才の少年が世界の常識を覆す最強魔法譚、第7弾!
おすすめ度:★★★★★
感想
個人的には非常に大切な分水嶺。
前の巻では自分と正反対の性質を持つ人物と対峙したわけですが、今巻ではその総本山としての”教会”との対立に。
クーデター後久しぶりにあう教会をバックにつけているライラとの再会と、なぜ彼女のバックが教会なのかのネタ晴らし。
一枚岩ではなかった教会の内部抗争に巻き込まれることになったエルメスたちだが、その裏で起きている事態のほうが深刻だった…
純粋な”子供”がどのように成長したのか、、、周囲の環境はもちろん、育ててくれた”大人”にも影響されるのがよくわかるエピソードに…
プロローグがとても意味深だったが、読んでいくことで納得できる形になったのも良き。
そして、ようやく”組織”の全貌も明かされるも…
自分の”本質”を指摘されたエステルだが、『魔法』を扱うものとして今後はどのように対面するのか、
今まで見たいに”見たいものだけ””綺麗なものだけ”みるのか、それとも、”悪意によってつくられたもの””目をそらしたいもの”でも真摯に向き合うのか。
『綺麗』も『汚い』も『正義』も『悪』も、今まで優しい世界が突如として牙をむいてきた今巻。
次巻以降どのような展開が待っているのか、そして、今巻紡がれたそれぞれの”因縁”をどう解決していくのか。
”組織”との決着も楽しみです。