彼女をデレさせる方法を、将来結婚する俺だけが知っている

GA文庫

 こんにちは♪

 本日の一冊はこちら

あらすじ

Q:この高校を志望した動機は?
A:ここに嫁が入学するからです。
アラサーの俺は、目が醒めたら15年前にタイムリープしていた。
目の前には、俺の知らない制服を着た嫁・由姫がいる。
俺たちは本来社会人になってから出会うので、まだ他人同士。
――だけど知っている。
この頃彼女は人間不信で、友達も作らず孤立していたことを。
そんな青春時代を、大人になってとても後悔することを。
今からそれを、上書きしよう。
「なんで私の秘密を知ってるのよ!」
「そりゃ夫婦だからな(将来)」
これは俺が、嫁の灰色の青春を、俺色に染め直す物語。


おすすめ度:★★★★


感想


 他作品と似たモノを感じつつ、現代と未来を行き来しながら話が進むのかと思いつつ、ヒロインにギャップがありそうだったのでそれが気になって購入。

 内容としてはあらすじにある通り”タイムリープ”もので、ちょいSFっぽいもの。

 まぁ、SF要素は主人公が過去に戻ったという部分だけで、あとは未来で嫁に言われたことをひたすら実行しようとするただの嫁スキーさん。

 このタイプの話ではある過去改変については最初こそ意識していたが、嫁からの『青春を送らせて』という言葉に押され、嫁を幸せにするためにぶん投げるのは愛してるなぁとすごく感じた。

 将来結婚する相手なので彼女に対する解像度は高めというよりもすでに攻略本を持っている状態。

 あとは、未来ではなく”現在”の彼女から好意を向けられるためのイベントをこなしていくというタイプなのだが、なかなか高いハードルが用意されているなという印象。

 本来の歴史での出会いや日常ももちろん描かれているが、あくまでメインは学生時代という、本来とはすでに別物の歴史という個人的にはちょっと珍しいラブコメだった。

 その中でもやはりヒロインのギャップが大きいのがいいですね。

 このタイプのヒロインはやはりギャップが大きければ大きいほど、ポテンシャルがあるのが本作でも納得できる。

 今巻では本来の歴史では叶わなかった彼女の”目標”が達成できたのが一番の感動ポイント。

 歴史を知っているだけでも、未来の成功の知識だけでも無理で、ほんの些細な”偶然”と彼女の”本質”が導き出した”奇跡”の光景。

 ラブコメが好きな方にはお勧めします。

 次巻があるならほかのキャラも含めて今と未来の違いなど見てみたいです。

タイトルとURLをコピーしました