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あらすじ
心地よい関係。その、一歩先へ。
無事、編集プロダクションに転職することができた糸。親に囚われていた今までとは違い、彼女が彼女らしく生活できていることに、冬は安堵する。
だがそれと同時に、糸が自分から離れてしまうのではないか、という一抹の不安も。恋人ではないが、恋人以上の二人は、歪で、微妙なバランスで成立している。
数週間ぶりに糸に飲みに誘われ、冬が店に向かうと、始まったのは“誰にも気づかれずにキスをするゲーム“。1回につき、キスをされた方が罰金500円。
どうやらこの関係は、しばらく続きそうであるーー。
社会人からの共感の声多数! 癒やしと、ちょっとエッチな物語第二弾。
おすすめ度:★★★★★
感想
1巻の時から思っていましたが、社会人というほかにはない関係で、その距離感が本当に良かったです。
時間が合わず、何週間も合うことができないながらもお互いにしっかりした距離感が〇
今回もまた、社会人として仕事に私生活にととても共感する悩みや行動も多く、フィクションというのを忘れて読ませてもらいました。
もちろん1巻の時と同じように冬と糸のテンポのいい掛け合いも健在で、なおかつ独特のワードチョイスが本当に最高です。
そして物語も進み、一歩先に進むことを決めた冬に対して厳しすぎる状況に…
二人とも親に恵まれなかった者同士という共通点もあったが、将来を見据えたところでもまさか躓くとは思わなかったが、実際にどうだったかわからないが、冬の母親はいったい何を考えていたんでしょうか…
そして傷心の冬を気遣う糸というこの二人の何とも言えない空気が今巻では最高でした。
何か大きいことが起きるという作品ではなく、ただただあり得る日常を繰り返すということで、共感を得らる部分も多いのも大きい。
一歩を踏み出しあた冬だが、二人の関係は今後どのように変化していくのか次巻も楽しみです。