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あらすじ
「そうだ! 俺が主人公よりも強くなれば、刃向かおうなんて思わないよな……!」 気づけばゲームの悪役・イクスに転生していた。 すでに悪評は留まることを知らず、いまさら更生したところで破滅回避には手遅れな状況。 故に――誰よりも強くなる。 そうすれば誰も手を出そうとは考えないし、刃向かってきても返り討ちにすれば問題なし。 イクスは決意し、三年の間必死に鍛錬を積んだ。 結果――「……ご主人様の実力、もう同年代では相手になりませんね」 主人公達よりも強くなったイクス。 早速ヒロインである貴族の令嬢、聖女達に実力を見せびらかしに行くのだが……。 お人好しすぎて彼女たちのピンチを救いまくり、英雄と呼ばれ懐かれてしまう!? 存在しない破滅フラグを叩き折るため、強すぎる力で明後日の方向に突っ走る勘違い英雄譚、開幕
おすすめ度:★★★★
感想
すでに飽和状態になっている悪役転生もの。
今回は最初から開き直って原作崩壊させるルートなのですが、個人的には原作に配慮するよりもこっちの流れのほうが好み。
破滅を回避するために強さを求め、そして原作を次々と崩壊させていく姿はすっきりさせてもらえました。
ヒロインがどーのーとか、今後主人公が手に入れるからーとか言い訳正直見飽きたし、登場人物にとってはそれが”現実”なんだから関係ないだろ!!!と…
そこらへん、自分の実力を見せつけて相手を自分に近づかないようにしようという流れはすがすがしくて好き。
そしてタイトルからわかる通りハーレムものなのですが、すべてが自分が望まない方向への結果なのが面白い。
強さを見せつけるタイミング、状況が的確過ぎて笑えましたし、その状況下でなぜ自分を避けてもらえると思ったのか(笑)
さらに圧倒的な言葉足らずにより、好感度を上げるような発言しかしてないところがさらにいいですね。
この流れが原作崩壊を進めつつ主人公の理想から遠ざかっているという結果がまたいい感じ。
あとどれだけのヒロインが登場するかはわかりませんし、”生活環境”がどうなるかもわかりませんが、結構楽しみでもあります。
最後に、原作の『主人公』がどの立場なのか気になるところ。
主人公にとって得となることしかしてないので味方だと思うのですが、なんだか掌の上で転がされている状況にモヤモヤする。
概ね”目的”が見えているのでいいのですが…
…あのポジションおいしすぎでしょ(うらやま)
そんな感じで面白そうな状況が多い作品なので今後が楽しみです。