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あらすじ
なんとなく楽しい、そんな時間が心地よくて。
いつものファミレス――そこは、親の再婚でなんとなく家に居づらくなった俺の逃避先。家族と無理に過ごさずにすむ、自分だけの居場所。
そんなファミレスでいつも見かけるクラスメイトの加瀬宮小白は、誰とも馴染まない孤高の美少女。どうやら彼女も家に居場所がないらしい。ひょんなことからお互いの秘密を語り合った俺たちは、遅く帰るためのアリバイを作る《ファミレス同盟》を結ぶことになって……。
その日から俺たちは、お互いがありのままでいられる関係になり、退屈だったファミレスでの時間は小白と愚痴り合う楽しい時間になった。
「「―――明日の放課後、いつもの店に集合で」」
放課後のファミレスで、今日もふたりの帰らない理由探しが始まる。
おすすめ度:★★★★
感想
どのような理由でもいいです。
家に帰りずらくコンビニでもファミレスでも喫茶店でもどこでもいいです、どこかで時間をつぶすことはないですか?
本作では異なる理由ではあるが、そんな二人がファミレスで交流を深めていく物語。
内容としては本当に平穏で、何ともない会話が続く作品で、まさに日常の一コマということでいいですね。
そしてお互いに相手を認め、”個”を立てるというある意味普通の事を普通出来るのもいい感じ。
それぞれの”家”の事情は違えど、似通っている部分もあり、そしてどこの家庭でも起こりえることだけに感情移入もしやすいかと…
本編を読んだ後に軽くweb版を見に行ったのですが、web版と違っている部分もあり、違いを感じるのもいいかも。
web版では早々に展開されていた主人公の”家”の事情もどこで赤裸々になるのか楽しみです。
驚きの展開で終わっているので、ここからどのような展開にしていくのか、web版との差別化も含めて注目していきたい作品です。