新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち(4)

ラノベ

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あらすじ

ついに始まる九校戦! 少女たちの熱い夏が、始まる――。
『九校戦』。そこでは毎年、全国から魔法科高校生たちが集い、熾烈な魔法勝負が繰り広げられる。
大会六連覇がかかっている一高も熱気に包まれていた。新人戦クラウド・ボールの選手に選ばれたアリサも練習に余念がない。コンディションは万全。後は本番を迎えるのみだった。
茉莉花も新人戦ミラージ・バットの選手候補に選ばれていた。候補は三人、出場できる選手は二人。栄誉ある九校戦に出場するためにしのぎを削っていた。
もちろん、九校戦に熱を注いでいるのは一高だけではない。全国九つの魔法科高校が優勝という栄光を目指し、激突する!
そして、いよいよ九校戦の幕が上がる――。


おすすめ度:★★★


感想


 3巻から引き続き『九校戦』の話で、今巻はメインとなる本戦が中心。

 3巻では本編であまり見なかった『九校戦』の準備という名の裏話があったが、今巻ではいよいよメインとなる本戦なのだが…

 思った以上に本戦の描写があっさり…

 達也達が『九校戦』に与えた影響がしっかりと反映され、本編との競技のルールの違いや各校(三校)の体制の違い等を意識しながら読むと面白いかと。

 裏では権力争いが絶えず、陰謀に巻き込まれそうですが、できればそんなものなしで普通の青春ストーリーになりませんかね…(あれ無ければもう少しページ数あった気がする)

 それとも、伏線を張りつつ、どこかのタイミングでアリサたちもその陰謀に巻き込まれて本編とおんなじ感じになっていく?

 『九校戦』という本編でも屈指の一大イベントということもあり、新キャラも多く登場。

 ただ、変な横槍のせいで過度なプレッシャーを与えられ、多くの選手がストレス過多の状態で競技に挑むという結構な無茶ぶり…

 そしてそれを上から品定めするかのように眺める黒幕たち…

 せっかく主人公たちの1年目ということで本編レベルの濃い展開を期待していただけに残念。

 今回登場したキャラも含めて今後今回の陰謀にどのように巻き込まれ、学校生活を送っていくのか心配。

 それでなくても今回は親が過度に期待するという達也の願いの真逆のことをしているのでちょっと悲しくもある展開…

 やはり昔から”兵器”としての側面が強かったからその固定観念が払拭しきれていないのか、それとも十師族というある意味ブランドに目がくらんでいるのか…

 今回めぼしい成績が残せなかったメンバーがどうなったのか気の毒と思うとともに気になるところ。

 なんにしろ、横やりがなければ今回登場した新キャラたちも相応の活躍をしたと思うと残念にならない。

 競技内容に関しては薄いなぁと思いつつも満足いく内容。

 流石に最初にあれだけ濃くしてしまったからだとは思うが、主人公たちがメインなのでもう少し濃くてもよかったのでは?

 実際試合数も少なく、内容もほとんどが結果だけで一番力が入っていた描写は『フェアリー・ダンス』だったと思います。

 アリサは前回の練習試合の際のリベンジを果たし、茉莉花は運悪くも2連敗…

 茉莉花には次回のマーシャルアーツで今までの負けを取り返すような活躍を期待。

 陰謀のせいでどこか物足りなさを感じてしまった感ですが、この陰謀が今後本編にどのような影響を与えていくのか…

 そして茉莉花は茜との因縁をマーシャルアーツでつけることができるのか今後の展開が楽しみです。

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