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あらすじ
【悲報】入学早々、退学の危機!!
優劣比較決闘戦に勝利し、見事Sクラス代表を勝ち取った零。新しい環境、新しい仲間、これからの学園生活に胸を高鳴らせる。だが入学早々、Aクラス代表に宣戦布告を受けてしまう。しかも同じクラスの仲間たちは、零が代表であることに不満を持っているらしい。Sクラス代表は、負ければ退学……。慣れない環境、非協力的な仲間、そして退学の危機。ストレスに耐えかねた零が取った行動は、まさかの現実逃避!? だが学園から逃げ出した先で、たまたま居合わせた環奈となぜか温泉旅行へ行くことに。「え、これ何てラブコメ?」話題沸騰の笑える頭脳バトル、第2弾!!
おすすめ度：★★★★★
感想
まず初めに、今巻を買った際、1巻のように大量のウザがらみによるハイテンションの作品だと思ったのですが、まるで1巻のノリは陰に潜みとても考えさせられる内容が一冊全編にわたって張り巡らされていました。
普段意識していないで使っている『普通』や『常識』という言葉。
相手の”立場”や”状況”さらには”場所”や”日時”などによって移り変わるものというのはわかりますが、集団心理によって少数を”異物”としてみる風潮…
本当に前の巻が何だったのかと言えるほど考えさせられました。
そんな考えさせられる内容の中に入れられた、前の巻のラスボスでもある環奈とのラブコメ。
千里とあまり比べるものではないと思うのですが、ヒロインとしては格段に環奈のほうに軍配が上がる気がしたのですが…（個人の感想です）
もちろん作品の根底にある『マウント』というものも意識されていますが、それよりも『常識』や『集団心理』のほうが目に付く今巻。
少数派として学園に在籍し、さらにクラス代表にもなっている零が逃げ出したくなる気持ちもわかります。
しかも、そばにはトラブルメーカーどころか『マウント』を取ることを生きがいのようにしている千里がそばにいるのですからその気苦労は人一倍でしょう…
そのせいかわかりませんが、今巻の環奈とのデートや逢瀬はとてもほっこりしたものに。
というよりもラブコメらしいラブコメの様子を見せられて若干困惑した部分も…
もちろん彼女にも彼女なりの”苦悩”があり、ライバル視してい居る千里を意識して行動している部分も否定できませんが、『”偽物”も貫き通せば”本物”』になっていきます。
ラストでは良き友人というポジションに落ち着いた？かのようにみえましたが、本心としてはどうなのでしょうか…
環奈の今後には注目していきたいですね。
そして、学園での『普通』を感じ取り、朱に交わりつつある零。
次はいったいどのような無理難題が彼を襲うのかも見ものの一つ。
ということで今巻では環奈がメインを務め、とてもラブコメしていましたが、1巻のヒロインであり、一応？本作のメインヒロインの千里の出番が少なかったのですが…
もしかして千里がしゃべると話が進みずらくなるからシリアスの中に組み込みずらかった？
千里の活躍？も今後に期待。
そして1巻では同じスカウト組として、協力者としてそばにいた翼はいったい何を思うのか…
彼女に関しては1巻の時点で”裏”が見え隠れしていましたが、今巻のラストでもまた彼女の”裏”がにじみ出る場面が…
大体零が女生徒いる時なので、嫉妬だとは思うのですが、漏れ出していない”想い”がどれほどのものなのか…
本格的な学園生活が始まり、若干『バカテス』のノリに似ている気もしましたが、今後の展開にも期待しています。
