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あらすじ
ヴェニスでの攻防戦を経て帝国侵攻を決意した三国同盟。平和を掴むためロイは最大戦力の剣聖・大賢者として、ユキナを始めとした学院の生徒たちと共に戦いに身を投じようとする中――「あなたを想う人は家族以外にもいるわ。好きよ、ロイ君」
闘志、復讐、奉仕、そして愛情。帝都を舞台に各々の想いが入り乱れ激化する戦い。そして謎に包まれていた皇帝の真の目的、魔族の秘密が明かされ……最愛の妹レナに危機が訪れる!
「魔族の王はとある魔導具に自らの魂を移し、生き長らえることを選んだ。いずれ自らにふさわしい器が見つかると信じて」
剣魔極めし最強貴族の暗躍ファンタジー、命を懸け全てを守る。
おすすめ度:★★★
感想
まずは完結おめでとうございます。
思った以上に最後のほうが駆け足になっていたのが残念に思うのは自分だけか?
前の巻では帝国の決死の様子も映し出されつつも背後の存在も醸し出されていたところで今巻はどうなるのかと楽しみにしていたら…
確かにここぞというタイミングだし、ここしかないというタイミングでしたが…
なんか一気に風呂敷畳まれた…
前回の攻防戦で相手の戦力が少なくなっており、国内でも内乱が多数起こっている状況を利用した反抗作戦。
これに関しては戦略的に納得できる。
黒幕が”魔王”。これも納得できるというか今までの話の内容からそれに近しい存在なのはにおわせられていたのでヨシ。
ただ、急ぎ足過ぎて濃く出来るはずの展開が薄くなったのは納得できなかったりします。
確かに三足の草鞋もすでに限界になっていましたしここで終わらないとこれ以降どうするのかという問題もありますし…
ここまで結構いい流れだっただけに最後が残念…
一応ラストにはロイの望むものが手に入って幸せそうになっているし、一巻のオマージュ的な終わり方をしていたので満足なのですが…
どうしても盛り上がり方が雑過ぎて自分がその盛り上がりに対応しきれなかったのが問題…
なんにしても完結おめでとうございます。
出涸らしシリーズも応援しています。